エレジーは流れない
34件の記録
駄々@inugasuki2025年12月17日読み終わったのどかでさびれた町に暮らす男子高校生たちのお話。 全員が良いキャラをしていて、読んでいて思わずクスっとしてしまう。 大人になってしまったからこそ、高校生特有の将来に対する思いとか、漠然とした不安とか、そういうのさえも青春だって美化してしまいがちだけど、そのもやつきとか曖昧さこそが青春だよなと思った。 【以下、好きな言葉たち】 「高校の頃、なりたい職業なんてあった?」 「言われてみれば、なかった」 「本当に、子どものころは『なんにでもなれる』って思ってた?」 「全然。はずみで言ってみただけ」 刺激や「いま以上」を求めるだけの精神的余裕がなかったし、自分にできることがあるのかどうかも判然とせず、なにもかもにもあせりを感じてもやもやするばかりだ。このもやつきこそが「若さ」の実態だと言うひともいるはずだが、当然ながら若さのまっただなかにいる怜としては、自身のもやつきを丸ごと受け入れて安らぐことなどできず⋯⋯ 語彙がやや少ないがゆえに、心平はほとんどすべての感情を「楽しい」「悲しい」「腹減った」のどれかに分類する。だからこそ、例外的に放たれた「切ない」は、自身のなかに渦巻く思く思いと考えの複雑さを全力で言語化した表現なのだと察せられ、怜としては友の気持ちを受け止めたい。 こういう息苦しさからは、どこで生まれても、たとえば東京やニューヨークみたいな都会に生まれたひとであっても、逃れられないものなんだろうか。心が、つまり脳みそがあるかぎり、ここではないどこかを思い描き、けれど完全な自由を手にすることはできないものなのか。 諦めの星のもと、完璧なる調和を生きる、脳みその囚人たる俺たち。 家族をはじめとするつながりのあるひとたちを完全に振り切って逃走することはできないだろう。むなしさと慕わしさはいつだって裏表だからだ。 眼前にひとやものが複数現れると、比較してどれぐらい差があるのかつい測ろうとしてしまう心性はなんなのだろう。それぞれ比べることなどできない独立した存在なのに。 どんな事態にも動じずにすむような、知恵や腕っぷしや経済力が欲しいと思った。でも、そんな大人はどこにもいない気もした。どれだけの知恵と力とお金を手に入れても、心があるかぎり、たぶんだれしもが、ときにたじろぎ、みっともなく慌てふためき、弱気になってしまうものなのだろう。 「姿形が似ていたとしても、魂は別物よ」 迷惑のかけあいが、だれかを生かし、幸せにすることだってありえる。少なくとも、だれにも迷惑をかけまいと一人で踏ん張るよりは、ずっと気が楽なのではないかと怜には感じられた。

さんかく@reads_71272025年12月7日読み終わった人からもらった本三浦しをんさんの本は、『舟を編む』しか読んだことなかった。 こういう軽いタッチの青春群像劇も書くんだね〜。 サラッと読めて良きでした。



夜読書強化週間@Yama07r0i2025年11月25日感想商店街の幼馴染グループというシチュエーションに憧れていたが、この本を読んでそれが永久になったかもしれない。 男子高校生のわちゃわちゃライフで血を見るような事件はないが、作者のストーリー展開力や謎に包まれた要素もあり読み進めやすい。 非常に癒されたので、 三浦しをんの他の作品も漁りたくなってきた…🧎♂️
なぽりたん@cham04102025年7月1日読み終わった読みやすいので休日にさらっと読んだ。 温泉街や商店街に憧れがあるので、そこに住むってこんな感じかぁ。と、想像膨らむ。 主人公と友達の雰囲気も、なんだか懐かしい気持ちと、羨ましい気持ちと、湯煙を感じる。 装丁もさわやか可愛くて、サイダーの様な表紙だから夏のうちに読むんだ!と勝手に盛り上がり読み出したら秋から冬の話でした。
- よく@yokku492025年6月12日読み終わったこのアプリをインストールして、初めてリアルタイムで買う→読む→読み終わるができて嬉しい。 フィクションだけど、こんな生まれ故郷があったらいいなっていう生活環境があって、どこにでもありそうな日常があって、でも日常にはない事件もあって…っていう、憧れと現実の狭間みたいなかんじだった。 大きな夢とか希望とかなくても素敵な人生だなとおもう。 この本は、大好きな本屋さんが閉店してしまう最終日に、記念に買ったもの。本当に数年ぶりに買った文庫本、買ったら第一刷だったんだけど、発行日が誕生日だった。読み終わったときに気付いて、ドラマみたい!って感動した。




もり@monpe2025年5月11日読み終わった紙の本@ 自宅母親が読み終わったのを勝手に読んだ。すらすらと読みやすい文章なので二時間くらいで読めた。登場人物が序盤にかなり出てくるけど、それ以降は増えないので本当にサクッと読める。親との関係や友人関係、将来のことなど高校生の頃ってこうだったなぁと思う歳に…… 読んでいる時は「高校生の日常を観察する神」みたいな気分で読んでいたけど、読了後の気分の良さが異常。タイトルもいいし、私は文庫版で読んだので「なるほど、もち湯ちゃん」と思った。 架空の商店街のはずなのに、描写が丁寧で緻密。至る所にこの商店街の雰囲気を感じさせる描写があって、見てきたように書いているからすごいなぁ。 私は心平とマルちゃんが好き。マルちゃん、君はいい子だ。 主人公みたいな達観していて飄々としている高校生は、大人からすると扱いにくいしこまっしゃくれてる……と思うけど、同世代からすると憧れるかも。モテてそう。 ipadのソフトウェアアップデート中に読んだんだけど、まだ終わってないや。ios18、重い。(笑)















