新装版 かの子撩乱

新装版 かの子撩乱
新装版 かの子撩乱
瀬戸内寂聴
講談社
2019年7月12日
7件の記録
  • 現代に岡本かの子が生きてたらどういう感じだったかな。岡本太郎を破天荒に、だけど深く深く愛した母。母親って型にはまらず色んな子供への接し方があるけど、かの子はすげえっす。
  • 松本真波
    松本真波
    @_mm177177
    2025年3月30日
    岡本かの子。 もうこの字面を見ただけで畏敬の念なのか畏怖の念なのか、不思議な力に圧倒される。尋常でないその生き様はまさに"純粋"で"天衣無縫"。ただひたすらに芸術に殉じた。 長編のため読むのに半年程かかったが、読んで本当に良かったと思う。かの子の作品に対する印象が少し変わった。いや、だいぶ変わったかもしれない。
  • 松本真波
    松本真波
    @_mm177177
    2025年3月28日
    第二十三章、残された夫・一平について。 かの子の遺稿整理という仕事を行い、世に『女体開顕』『生々流転』を送り出した。だが、作者は後者について、遺稿整理時に一平が書き足した部分があると指摘している。 「この作品の中に、自分のかの子に対する生涯の愛も怨みもぐちも投げこみ、とかしこみ、世間にひたかくしにしてきた秘密のすべてが、それほどのものにも思えなくなって、告白してしまいたい衝動に止み難くなったのだろうと推察するのである。」 そりゃ、人生のほとんどを捧げた妻と誓い合った約束を(しかもかの子からの提案)、実は妻が裏切っていたと知り、と同時にそこに妻の面影を感じさせる妻の姪が現れたんじゃ、一平も狂気的になるって。
  • 松本真波
    松本真波
    @_mm177177
    2025年3月27日
    第二十二章、遂にかの子が亡くなった。 これまでを受けて、岡本かの子という人物の非凡さと偉大さがよく分かる章だった。 小説家として名を揚げる事へ執念を燃やし、そしてそれを遂に手にしたばかり、これから本当に鴎外や漱石と同列の作家に成るというところであった。 芸術に殉じた生涯であった。 また、最愛の妻を失って傷心している夫・一平に送った息子・太郎の手紙はあたたかく優しかった。太郎は母の死を"美しかつた"という。"燃えつくした焔の美しさ"だと。 「今、全てを焼きつくして、自ら一つの聖火となつて消えて行きました。」
  • 松本真波
    松本真波
    @_mm177177
    2025年3月25日
    石川淳曰く、かの子は全く女らしい方法で書く作家だという。つまり、エネルギーの代わりに熱で、努力の代わりに調子で書く作家だと。 確かに、かの子作品には自身をヒロインに託すようなものが多い気がする。小説という虚構の世界を書くはずが、そこに自身の夢を反映させるように並々ならぬ気持ちを注いで自分ごとのように捉え勢いで書き上げる人なのだろう。 だが、『老妓抄』はかなり洗練された文章で圧倒的な好意がみられたという。あの川端康成も大絶賛だったようだ。その後の『家霊』『鮨』と合わせてぜひ読んでみたいと思う。
  • 松本真波
    松本真波
    @_mm177177
    2025年3月24日
    遂に林房雄に「岡本かの子は森鴎外と夏目漱石と同列の作家である」と礼賛される程になった。 相変わらずやっている事は同じ女性としても同意し難い事ばかりだが、勤勉で自分の芯を持って突き進むかの子の姿はかっこいい。(周囲の人々は大変だろうが) あと100ページほど。終わりが見えてきた。
  • 松本真波
    松本真波
    @_mm177177
    2025年3月23日
    昨年夏頃から読み始め、諸々の事情で中断していたが今日から再開。 相変わらず岡本かの子は"純粋"、そして"天衣無縫"な生き方である。だが、文学に対して芸術に対して殉ずることを信念に取り組むその姿には、不思議と心を奪われる。 第十九章を読み終えたところ。『鶴は病みき』で文壇に認められ、『母子叙情』でその地位を確立したところである。
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感想・レビュー "新装版 かの子撩乱" - Reads