男尊女子

2件の記録
- えつこま@e2coma2025年3月26日読み終わった男女平等へ進む日本、しかしながら、旧態依然の男尊女卑のレールに乗っかった方がラクに生きられるのではという意識の女性、名付けて「男尊女子」がけっこう存在しているのではないか、との著者の推測のもと書かれた本書。2017年刊。 かつて「負け犬の遠吠え」で一躍有名となった酒井さんだが、改めてプロフィールを確認したら1966年生まれ、小学校から立教女学院を経て立教大学、博報堂勤務、エッセイストへ。そんな彼女の身近な友人知人の実例から書かれた内容であるので、登場する女性のサンプルは非常に偏ってはいる。例えば女性言葉に関する章などはあんまり地方の方言には関係ないと思うし…もうちょっと幅広い取材をもとに書いて欲しいなとは思うけど、学術書ではなくあくまでエッセイだからしょうがないのか。 しかし彼女の洞察力はなかなかで、自分に自信がない、だから旧態依然の社会規範に乗らざるを得ない日本人女性の姿を、いろいろな面から浮き彫りにしているなぁと思った。