宮崎駿の詩学

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蟹座の読書@reads_kaniza2026年7月25日読み終わった民俗学者の赤坂憲雄さんが、「地水火風空」をキーワードに宮﨑アニメを読み解く。 個人的に興奮したのは空の章「夢の飛行は決して翼のある飛行ではない」というバシュラールによる指摘。「鳥のように飛びたい」とはよくある表現だけど、そうじゃなくて翼を持たずにこの体のまま空を飛んでみたいんだよな~と常々思ってた。映画「バードマン」でマイケル・キートンが飛ぶシーンみたいに。もちろん人間にとって「飛ぶもの」とは第一に鳥で、飛行機が鳥の形を真似るのは自然なこと。だけど『風立ちぬ』で描かれたように、飛行機を作ることは呪われた夢でもある。美しい飛行機、美しい原子爆弾という著者の言い換えにドキッとする。ただこの体のまま自由に空を飛べたらいいのに。 そして何より、赤坂憲雄さんの創作物を楽しむ力に感動。研究者としての豊富な知識を駆使して、宮﨑アニメの中を縦横無尽に泳いでいる。作品自体の懐の深さもあるけど、別の何かと比べてみたり、時には自分の直感を信じてみたり、引っかかりを感じて立ち止まる時もあれば、そのまま通り過ぎたり。「考察」という言葉では足りない、自由でリラックスした読み解きを覗かせてもらえて嬉しい。年をとると感性が鈍るなんて言い方もあるけど、このしなやかな知性は経験を積んだ人にしかないものだなと勇気をもらった。宮﨑駿監督と同じく、赤坂憲雄さんも私にとって同じ時代を生きることができてラッキーだと思う作家!
itshin@it_shine2026年7月21日読み終わった面白かった。巷に溢れる宮﨑駿論を読んでいるわけではない。前作『ナウシカ考』がとても面白かった著者の宮﨑駿についての集成。 様々な作品のつながりを、いろんな仕立てで論じていく。 僕が思うに、宮﨑さんの集大成は漫画版の『ナウシカ』なのではないか。『君たちは〜』が漫画ナウシカにつながっている、というのは慧眼だった。とても腑に落ちたし、とてもそれは心地いい論考だった。 映画を何度も観ている人からしたら、映画のシナリオを文章にしているところは、しんどいかもしれない。でも、文字として具象しているからこそわかることもあると思う。それはとてもいいものだ。






















