久しぶりにエンタメ小説でも読むかと思って昨日の夜から読み始めたものの、途中で怖くなって中断。今日に持ち越して読了。 「その猛烈な吹雪が過ぎ去ると、死体の山が築かれる——」 前半は何が起きているのか分からなさすぎて完全なるパニックホラー、からの中盤は右往左往しながら原因究明に挑む人たちのヒューマンドラマ＆待ったなしの現実。そして終盤は、ザ・地獄絵図からの表沙汰にはならない熱い戦い。 久しぶりのどエンタメ小説、面白かったー！！！素人には難しい専門用語もありつつ、でもそこで飽きさせず最後まで一気にページをめくらせる筆力には脱帽。いけ好かないと思っていた奴がとんでもなくかっこいいあるあるもあって胸熱！…なんだけど、このまま世界が人間ファーストで進んでいくとフィクションがノンフィクションになる瞬間が訪れるよね、という恐怖が拭えない…。 いい感じに体がひんやりする読書でした。

無理そうだけど映画で観たいなーと思った。 スリルものだけど破綻した感じも受けず最後までシンプルに面白かった。カードの切り方が絶妙だからなんだろうな。どゆこと？どゆこと？って思っていると良きタイミングで事実を明らかにしてくれる。

読了 このミス大賞とのことだけれど、SF感が強いサスペンス…もはやホラーとも言えるのでは…という読後感。 後半は手に汗握りながら一気読み。 読み終わって表紙を見るとゾッとする。

登山家、白銀の世界、遺体が原因不明の損傷、というところでラヴクラフトの狂気山脈を思い出した。好きな設定です。 起こっていること自体も恐ろしいけれど、環境問題と絡めた話運びのためリアリティがあり、「実際に起こりそう」という恐怖感もある。