きりぎりす改版

きりぎりす改版
きりぎりす改版
太宰治
新潮社
1974年10月2日
10件の記録
  • ゆい奈
    ゆい奈
    @tu1_book
    2025年6月9日
    p290「あなたの作品を、もちろん昔と変らず、貴いものと思って居ります。けれども、その貴さは、はるか遠くで幽かに、この世のものではないように美しく輝いている星のようです。」 『皮膚と心』『風の便り』『水仙』が好きだった。胸の内にある感情と言葉の近さにいつも驚かされる。近いとさえおもえないほどの近さ。感情がそのままの言葉として表面化されていく自然さと美しさ。どうしてこんなにも美しい言葉を紡げるのだろう。読むたびにため息がでるほど好きだなあとおもう。ほんとうにだいすきだ。 付箋を挟んでいなくて、たくさん折った。
    きりぎりす改版
  • ゆい奈
    ゆい奈
    @tu1_book
    2025年6月6日
    6月は桜桃忌なので、太宰を読む。Readsの記録によると、寝る前の本として4月に読んでいたらしい。そのつづきから読みはじめる。こういうことをできるから短編集は気楽でいい。そして読みはじめておもう。やはり太宰はいい。 「私は、いま人では無い。芸術家という、一種奇妙な動物である。この死んだ屍を、六十歳まで支え持ってやって、大作家というものをお目にかけて上げようと思っている。その死骸が書いた文章の、秘密を究明しようたって、それは無駄だ。その亡霊が書いた文章の真似をしようたって、それもかなわぬ。やめたほうがいい。にこにこ笑っている私を、太宰ぼけたな、と囁いている友人もあるようだ。それは間違いないのだ、呆けたのだ、けれども、ーーーと言いかけて、あとは言わぬ。ただ、これだけら信じたまえ。『私は君を、裏切ることはない』」
    きりぎりす改版
  • 霜
    @__frostnit
    2025年5月21日
    4/18~5/21 読むのにすごく時間がかかったけど、太宰の作品を読めてよかった。お気に入りの話もいくつかできた。
  • さと
    さと
    @saty_1103
    2025年4月27日
    昔から家にあった短編集を再読 表題のきりぎりすが何回読んでも新しくて好きです この主人公の語り、映画「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」の松たか子で脳内再生される
  • 愁
    @letter
    2025年4月12日
  • ゆい奈
    ゆい奈
    @tu1_book
    2025年4月11日
    寝ても覚めてもねじまき鳥にしようと意気込み、それが終わったので、ふたたび今夜からは寝るまえに太宰。やっぱり寝る前は安心できるものを読みたい。
  • ゆい奈
    ゆい奈
    @tu1_book
    2025年4月1日
    寝るまえに太宰を読むことでホッとするみたいなところがあって、あるのだけど、今はもう、ねじまき鳥を寝ても覚めても一気に読むべきではないかとおもい、あと1週間後放送がはじまるし、さて、どうしようとこんな時間まで起きてしまっていて、悩む。本の読みはじめは悩まなければならないのがいやだな、連なりのある読書だったり、作家読みをするとこういうことで悩まなくていいから楽なのだな、だから私はそういうに読んでいるのだな、ぶつぎりになればなるほど、だめ。ほんとうに悩む。困る。
  • 読書猫
    読書猫
    @YYG_3
    2025年3月20日
    (「きりぎりす」本文抜粋) “あなたは、ただのお人です。これからも、ずんずん、うまく、出世をなさるでしょう。くだらない。「私の、こんにち在るは」というお言葉を聞いて、私は、スイッチを切りました。一体、何になったお積りなのでしょう。恥じて下さい。「こんにち在るは」なんて恐しい無智な言葉は、二度と、ふたたび、おっしゃらないで下さい。ああ、あなたは早く躓いたら、いいのだ。私は、あの夜、早く休みました。電気を消して、ひとりで仰向に寝ていると、背筋の下で、こおろぎが懸命に鳴いていました。縁の下で鳴いているのですけれど、それが、ちょうど私の背筋の真下あたりで鳴いているので、なんだか私の背骨の中で小さいきりぎりすが鳴いているような気がするのでした。この小さい、幽かな声を一生忘れずに、背骨にしまって生きて行こうと思いました。この世では、きっと、あなたが正しくて、私こそ間違っているのだろうとも思いますが、私には、どこが、どんなに間違っているのか、どうしても、わかりません。”
  • naco
    naco
    @194021
    2025年3月9日
  • ア
    @zeight_6
    2024年12月20日
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