私たちの近現代史 女性とマイノリティの100年

11件の記録
- 修二@shu_22025年9月16日読み終わった全編お二人の対談形式で展開される。 関東大震災の時の大川さんの話はぐっときた。 著書でも唯一の希望として語られていたが、本当にそうだと思う。 大川さんのお孫さんのお話も、まるで現代を物語っているようだった。 「祖父は何か特別なことをしたのではない。祖父のしたことが特別だと感じさせていることに問題がある」のような一言がとても重かった。 100年が経ったはずなのに、むしろ100年前に近付いている今に対する危機感は大きいけれど、この危機感に対抗できるのは、結局人の痛みを考える想像力なんだと感じた。
- knk@knk0082025年2月10日読み終わった新書関東大震災時の朝鮮人虐殺の話から始まり、戦争と植民地支配の歴史の振り返り、差別と暴力のメカニズム、今も吹き荒れる差別と排除の風潮にどう向き合うかまで踏み込んで語られている。他者への想像力を養うことについて書かれた第4章と終章は特に繰り返し読みたい。 自分に都合のいい物語に飛びつく最近の風潮にまで言及した上で、それでも他者への想像力を養うために物語は必要なんだと作家さんが表明してくれてるの、本好きとしてこんなに嬉しく頼もしいことない。今読めてよかった。