
knk
@knk008
- 2026年4月11日
マカン・マラン古内一絵読み終わった小説ここ数年で一大ジャンルとなったグルメ?カフェ?小説を読んでみようと手に取った大人気シリーズの一作目。 ドラァグクイーンのシャールさんが常連さんをもてなすために夜だけ営業する、まかない夜食カフェ「マカン・マラン」。人生に停滞感・閉塞感を覚え足取りが落ちてしまった人たちを休息に誘う、宿り木のようなお店。 まず出てくるマクロビ料理が美味しそう。それからシャールさんの掛ける言葉も優しい。マカン・マランは「手当て」に似ている。物語の随所に、立場の弱いもの、こぼれ落ちてしまったものへの眼差しが感じられるところもよかった。 大人気シリーズと評価されるのも納得です。続刊の文庫化が待ち遠しい(一作目の文庫化までに10年かかってるらしいのでいつになることやら……) - 2026年3月23日
詩と散策ハン・ジョンウォンエッセイ読み終わったえらく時間がかかってしまったけど、ちびちび読み進めるのが正解だと思う。 ネットに溢れる強い言葉を浴びてささくれ血がのぼった頭を冷やし静めてくれる清涼剤のような、世界のささやかで美しいものを捉え美しいと思える感性を取り戻してくれるような文章の数々。 辛い現実に心を亡くしそうな時、折に触れて読み返したいと思う。 - 2026年3月17日
茨木のり子詩集茨木のり子,谷川俊太郎読み終わった詩集今一番共感できる詩人かもしれない。 青い炎のような怒りを湛えた詩の数々が刺さる。正しく善き人でありたい、誰もが平和に自由に生きられたらいいと思うのに、そうさせてくれないものへの苛立ちみたいなものが伝わってくる、人や社会や国への眼差し。 好きな詩がたくさんある。魂の在り方が少し似ていると思う。おこがましいけれど。 - 2026年2月16日
空と風と星と詩尹東柱,金時鐘読み終わった詩集奇しくも作者の命日だったようで。 「自画像」「星をかぞえる夜」(空と風と星と詩)「いとしき追憶」「流れる街」「風景」「街にて」(『空と風と星と詩』以外の作品から)がよかった。 胸の内を綴った、静かで細やかな詩の数々が、作者の命諸とも喪われた背景を考えては、苦い気持ちになる。 - 2026年2月11日
日本の憲法 最初の話白井明大読み終わった詩集衆院選の結果が辛すぎて、縋るような気持ちで読んだ。 日本国憲法、その他人権にまつわる条約、宣言、演説、判決等を「詩」に訳した一冊。合間のコラムにも励まされる。 「日本と世界の約束の話ー戦争をなくす約束」の章の、日本国憲法9条、国際連合憲章、ポツダム宣言、核兵器禁止条約を読む。戦争の歴史に想いを馳せる。今自分に何ができるか考える。 - 2026年1月19日
ある愛の寓話村山由佳読み終わった小説 - 2025年12月31日
飛ぶ教室エーリヒ・ケストナー,池内紀読み終わった小説P.24 「うまくいかないことがあっても、たじろがず、運が悪くても、しょげないことだ。元気を出せ!打たれ強くあることを覚えてほしい。」 P.25 「知恵のない勇気は暴れ者にすぎないし、勇気のない知恵はたわごとにとどまる!」 「勇気ある人々が知恵深く、知恵深い人たちが勇気を出したときようやく、これまでしばしば、まちがって使われてきたあの言い廻わし、『人類の進歩』というものを感じとれるのではなかろうか。」 5人の友情、それぞれが抱く葛藤、見守る大人たち。子供たちへの愛と鼓舞に溢れたお話だった。自分自身はもういい大人なので、道理さんと禁煙さんをお手本にしたい(道理さんと禁煙さん何なんですかこのハピエンの『泣いた赤鬼』みたいな二人は……)。 - 2025年12月9日
- 2025年12月4日
たのしいムーミン一家 [新版]トーベ・ヤンソン,冨原眞弓,山室静読み終わった小説引き続きムーミンを読もう月間。既読の2冊とはうって変わり、驚きと楽しさ、世界の美しさに満ちた1冊。飛行おにの変身帽子をキーアイテムに展開するエピソードとその顛末。スピード感ある連作短編を読んでいるようだった。全体的に明るく賑やかで、ムーミン谷の住人たちにはやっぱりちょっと苛々しつつも楽しく読めた。初春から晩夏にかけての季節の描写が美しい。 - 2025年11月6日
小さなトロールと大きな洪水 [新版]トーベ・ヤンソン,冨原眞弓読み終わった小説引き続きムーミンを読もう月間。『ムーミン谷の彗星』の前日譚。彗星より不穏さは控えめ。洪水の被害に遭った一家が先々で出会った人達の力を借りて困難を乗り越えて行く様子が王道の冒険物らしい。ムーミンたち特にムーミンママの逞しさが印象的だった。彗星はかなり異質な作風かも? - 2025年11月4日
ムーミン谷の彗星 [新版]トーベ・ヤンソン,下村隆一,冨原眞弓,山室静読み終わった小説ムーミンを読もう月間。まずムーミンシリーズに抱いていたのんびりほっこりしたイメージが覆された。彗星衝突という自然災害を前に右往左往するムーミンと仲間たち。リアルにいたらどちらかといえば「困った人」の集まりだと思う。終末を思わせる不穏さ、自然の脅威、それを前にしたムーミンたちがめいめい好き勝手やってるギャップに戸惑ってしまった(と言うか苛々した)。行動原理が一番近いスノーク兄さん、こういう心持ちで生きていきたい憧れとしてのスナフキンが好き。 - 2025年10月15日
群青のハイウェイをゆけきくちエッセイ読み終わったはてなブログ『今夜はいやほい』の書籍化。旅の記録がスケッチのように綴られている。散歩のようなフィールドワークのようなものから、街や自然や景観から遠く想いを馳せるものまで。旅先で食べた食事から出会った人たちまで。たくさんのスケッチを眺めているような気持ちになった。筆者のフットワークの軽さは勿論のこと、同じ熱量で出掛けてくれる友人の存在も羨ましく思う。訪れたい旅先が増えた。 - 2025年10月2日
金米糖の降るところ江國香織読み終わった好きな作家小説江國作品を読むと、恋愛関係が至上で、恋愛の先に性愛があり、パートナーシップは一対一であるべきで、人のパートナーに手を出してはならない、という世間一般に「正しい」とされる規範が本当に「正しい」のか分からなくなる。「愛する」ことに真面目であるが故に、世間の「正しい」から逸脱することもあるのかもしれない。 - 2025年8月31日
抱擁、あるいはライスには塩を 下江國香織読み終わった好きな作家小説外界と距離を置き、独自の生活ルールが存在する、裕福な柳島一族の物語。 学校には通わず家庭で勉強する教育方針。ロシアにルーツを持つがゆえの「異国的」容姿。異父・異母姉弟も同じ屋根の下で暮らしている。 「内」と「外」、「家」と「世間」の双方から語られる柳島家の様子。果敢に「世間」と対峙する子供たちの眼差し。性別規範が強く旧い体質の「家」との確執と反抗。そんな「家」への愛情。秘められた過去の記憶。 三世代に渡る歴史と解体に、しみじみとした気持ちになった。 - 2025年8月19日
抱擁、あるいはライスには塩を 上江國香織読み終わった好きな作家小説 - 2025年6月26日
- 2025年6月19日
海がきこえる 〈新装版〉氷室冴子読み終わった小説 - 2025年6月11日
わたしの、本のある日々小林聡美エッセイ読み終わった - 2025年4月17日
- 2025年2月10日
私たちの近現代史 女性とマイノリティの100年朴慶南,村山由佳読み終わった新書関東大震災時の朝鮮人虐殺の話から始まり、戦争と植民地支配の歴史の振り返り、差別と暴力のメカニズム、今も吹き荒れる差別と排除の風潮にどう向き合うかまで踏み込んで語られている。他者への想像力を養うことについて書かれた第4章と終章は特に繰り返し読みたい。 自分に都合のいい物語に飛びつく最近の風潮にまで言及した上で、それでも他者への想像力を養うために物語は必要なんだと作家さんが表明してくれてるの、本好きとしてこんなに嬉しく頼もしいことない。今読めてよかった。
読み込み中...

