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- 2026年8月15日
季刊日記 創刊号こだま,ネルノダイスキ,ドミニク・チェン,pha,伊藤亜和,初見健一,前田隆弘,北尾修一,古賀及子,こうの史代,品田遊,図Yカニナ,堀合俊博,大森時生,安達茉莉子,小沼理,尹雄大,山本浩貴,東直子,松浦弥太郎,林健太郎,柚木麻子,柿内正午,桜林直子,植本一子,武田砂鉄,浮,ピエール瀧,牧野伊三夫,猪瀬浩平,福尾匠,竹中万季,荘子it,葉山莉子,蓮沼執太,藤原辰史,蟹の親子,野村由芽,金川晋吾,鳥トマト読み終わった文芸誌日記の文芸誌。 いろんな人の日記をアンソロジー的に楽しめてよかった。日記という個人的な営みを社会とどう接続するかという試みが興味深かった。 - 2026年7月28日
すいかの匂い江國香織再読小説膿んで、息が詰まりそうで、逃げ場がなくて、なのに時間ばかりあり余って果てがない。いやなことをただ全身で受けとめることしかできなかった子供時代を思い出す。忘れられない記憶が目にしみるみたいに鮮烈に脳裏に刻み込まれるのはそのせいかもしれない。夏特有の生と死のコントラストに少し似ている。 - 2026年7月17日
ホテル カクタス佐々木敦子,江國香織再読小説アパート「ホテルカクタス」に住む帽子・きゅうり・2の三人。生い立ちも性格も好きなものも違う三人が友情を深めていく様子が童話のようなタッチで描かれている。 友情って、友達っていいものだなというシンプルな事実にしみじみとしてしまう。疎遠になったり別れが来たりして最後は一人になったとしても、遠く離れた相手の幸せを願える、それが真の友情だ、とするラストに江國イズムを感じた。 - 2026年7月8日
なつのひかり江國香織再読小説暴力的なほど眩しい日差しの照りつける「外」とひんやりとした薄暗い陰の「内」。その境目から何かの拍子にあちらに迷いこんでしまうような、あちらのものがこちらに現れてしまうような。江國香織の書く夏にはそういう不穏さがある。 作者独特のやわらかい筆致で描写される不穏な童話。『不思議の国のアリス』や『ハーメルンの笛吹き男』、キューブリックの『シャイニング』なんかを思い出した。 - 2026年7月4日
いつか王子駅で堀江敏幸読み終わった小説東京の下町を舞台に繰り広げられる物語。 ある人の不在を軸に、そこに暮らす人達とのやりとりや町歩きを通して、過去を回想し懐かしんだり思索にふけったり思いを巡らし、内へ外へと世界が広がっていく。 好きな作品世界だったけれど、咀嚼に力のいる物語だった。昭和、都電の走る東京の下町、競馬、70年代の日本文学。馴染みのない要素が多くてなかなか没頭できず、行きつ戻りつしながら読んだ。 - 2026年6月29日
そして誰もゆとらなくなった朝井リョウエッセイ読み終わったどうしてこうも面白いことばかり筆者の身に起こるんだろうと不思議だったけど、「無謀なイベントでフッ軽を発揮する」性(サガ)のせいなのでは?面白そうなことに気軽に飛び込めないと面白い出来事は降ってこないよねーなどと思いながら読んだ。ウンコに関しては面白がって読んでゴメンの気持ち。 - 2026年6月11日
風と共にゆとりぬ朝井リョウエッセイ読み終わった読者の共感羞恥を呼び覚ます第一部、日経のコラムという形で真面目な思索を綴った第二部、不謹慎ながら込み上げる笑いを我慢できない痔瘻闘病記の第三部という、一作目を超える緩急の激しいエッセイだった。経験した本人にしてみたら笑い事じゃないだろうに…… コーヒーを飲んで便通を制する戦法の使い手で、謎に仲間意識が湧いた。コーヒーとウォーキングは便通に効く。 - 2026年6月4日
旅の短篇集 春夏原田宗典読み終わった小説世界のあらゆる都市を舞台に、そこで見聞きした不思議な体験を綴ったショートストーリー集。 旅と読書、異国の地とフィクションの世界はそれぞれ似ているなと思う。現実世界と空想世界が入り雑じり、白昼夢を見ているかのよう。寝る前に一篇ずつ読みたい。 - 2026年5月19日
時をかけるゆとり朝井リョウエッセイ読み終わった「ゆとり世代のさくらももこ」じゃない!? ポッドキャスト『信頼できない語り手』が面白すぎたので、エッセイも読んでみた。書くのも話すのも上手い。才能に嫉妬。 「猜疑心と便意が服着て歩いている」と自己紹介してる回を聞いた直後に読み始めたので、のっけから「便意に司られる」話で大ウケした。馬鹿馬鹿しくて元気が出る。 - 2026年4月26日
銀河ホテルの居候 また虹がかかる日にほしおさなえ読み終わった小説引き続き人気シリーズを読もう月間。 マカン・マランシリーズの「食べる」に対してこちらのシリーズは「書く」がテーマ。手紙を書くという行為を通して自分を見つめ直す物語。今流行りのジャーナリングに通じるものがある。 軽井沢、洋風建築のホテル、1000色のインクを有する手紙室。日常から遠く離れた旅先で自分と向き合う時間が誰しも必要なのかもしれない。作中登場するインクを検索して眺めるのも楽しい。どのお話もよかった。 - 2026年4月11日
マカン・マラン古内一絵読み終わった小説ここ数年で一大ジャンルとなったグルメ?カフェ?小説を読んでみようと手に取った大人気シリーズの一作目。 ドラァグクイーンのシャールさんが常連さんをもてなすために夜だけ営業する、まかない夜食カフェ「マカン・マラン」。人生に停滞感・閉塞感を覚え足取りが落ちてしまった人たちを休息に誘う、宿り木のようなお店。 まず出てくるマクロビ料理が美味しそう。それからシャールさんの掛ける言葉も優しい。マカン・マランは「手当て」に似ている。物語の随所に、立場の弱いもの、こぼれ落ちてしまったものへの眼差しが感じられるところもよかった。 大人気シリーズと評価されるのも納得です。続刊の文庫化が待ち遠しい(一作目の文庫化までに10年かかってるらしいのでいつになることやら……) - 2026年3月23日
詩と散策ハン・ジョンウォンエッセイ読み終わったえらく時間がかかってしまったけど、ちびちび読み進めるのが正解だと思う。 ネットに溢れる強い言葉を浴びてささくれ血がのぼった頭を冷やし静めてくれる清涼剤のような、世界のささやかで美しいものを捉え美しいと思える感性を取り戻してくれるような文章の数々。 辛い現実に心を亡くしそうな時、折に触れて読み返したいと思う。 - 2026年3月17日
茨木のり子詩集茨木のり子,谷川俊太郎読み終わった詩集今一番共感できる詩人かもしれない。 青い炎のような怒りを湛えた詩の数々が刺さる。正しく善き人でありたい、誰もが平和に自由に生きられたらいいと思うのに、そうさせてくれないものへの苛立ちみたいなものが伝わってくる、人や社会や国への眼差し。 好きな詩がたくさんある。魂の在り方が少し似ていると思う。おこがましいけれど。 - 2026年2月16日
空と風と星と詩尹東柱,金時鐘読み終わった詩集奇しくも作者の命日だったようで。 「自画像」「星をかぞえる夜」(空と風と星と詩)「いとしき追憶」「流れる街」「風景」「街にて」(『空と風と星と詩』以外の作品から)がよかった。 胸の内を綴った、静かで細やかな詩の数々が、作者の命諸とも喪われた背景を考えては、苦い気持ちになる。 - 2026年2月11日
日本の憲法 最初の話白井明大読み終わった詩集衆院選の結果が辛すぎて、縋るような気持ちで読んだ。 日本国憲法、その他人権にまつわる条約、宣言、演説、判決等を「詩」に訳した一冊。合間のコラムにも励まされる。 「日本と世界の約束の話ー戦争をなくす約束」の章の、日本国憲法9条、国際連合憲章、ポツダム宣言、核兵器禁止条約を読む。戦争の歴史に想いを馳せる。今自分に何ができるか考える。 - 2026年1月19日
ある愛の寓話村山由佳読み終わった小説 - 2025年12月31日
飛ぶ教室エーリヒ・ケストナー,池内紀読み終わった小説P.24 「うまくいかないことがあっても、たじろがず、運が悪くても、しょげないことだ。元気を出せ!打たれ強くあることを覚えてほしい。」 P.25 「知恵のない勇気は暴れ者にすぎないし、勇気のない知恵はたわごとにとどまる!」 「勇気ある人々が知恵深く、知恵深い人たちが勇気を出したときようやく、これまでしばしば、まちがって使われてきたあの言い廻わし、『人類の進歩』というものを感じとれるのではなかろうか。」 5人の友情、それぞれが抱く葛藤、見守る大人たち。子供たちへの愛と鼓舞に溢れたお話だった。自分自身はもういい大人なので、道理さんと禁煙さんをお手本にしたい(道理さんと禁煙さん何なんですかこのハピエンの『泣いた赤鬼』みたいな二人は……)。 - 2025年12月9日
- 2025年12月4日
たのしいムーミン一家 [新版]トーベ・ヤンソン,冨原眞弓,山室静読み終わった小説引き続きムーミンを読もう月間。 既読の2冊とはうって変わり、驚きと楽しさ、世界の美しさに満ちた1冊。飛行おにの変身帽子をキーアイテムに展開するエピソードとその顛末。スピード感ある連作短編を読んでいるようだった。全体的に明るく賑やかで、ムーミン谷の住人たちにはやっぱりちょっと苛々しつつも楽しく読めた。初春から晩夏にかけての季節の描写が美しい。 - 2025年11月6日
小さなトロールと大きな洪水 [新版]トーベ・ヤンソン,冨原眞弓読み終わった小説引き続きムーミンを読もう月間。 『ムーミン谷の彗星』の前日譚。彗星より不穏さは控えめ。洪水の被害に遭った一家が先々で出会った人達の力を借りて困難を乗り越えて行く様子が王道の冒険物らしい。ムーミンたち特にムーミンママの逞しさが印象的だった。彗星はかなり異質な作風かも?
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