デイジー・ミラー
14件の記録
Old Sport@scott_fitzgerald2026年8月3日読み終わった⭐︎⭐︎⭐︎★ アメリカ人青年ウィンターボーンがスイスのホテルでアメリカ人美女デイジーミラーに恋をする。古城でデートをし、イタリアで再会をする約束をしたが、再会した時にはすでに彼女にはイタリア人の婚約者らしき男がいた。ウィンターボーンは彼女を彼から引き剥がそうとするが、彼女は彼に連れられローマの夜を徘徊したことにより、熱病に冒され、命を落とす、という物語。 ストーリーとしての面白さは少し欠けると思うが、彼の文体には多少なりとも惹かれた。個人の意見として、文豪であることの条件に、普通であることを如何に読者の想像を掻き立てさせながら描くことができるか、があると思う。ヘンリージェイムズはそれに関しては一級品だと思う。情景描写もさることながら、人物描写と心理描写が素晴らしい。ストーリーは個人的にイマイチだったが、文体だけで1日で一気読みしてしまった。他の作品も気になるところだ。 今、序文を読んでいるが、本人が「扱おうとする題材は、ほとんど取るに足らず、一見して低俗でもある。この小品は話の展開で読ませようとするものではない、というより遠慮も会釈もなく詩であろうとしている。」と述べているように、やはり特にストーリー性にこだわって書かれた作品ではなさそうだ。 文中(p127)に、「帝政時代の城壁が迫る一隅で、糸杉の下に咲く春の花々に埋もれることになった」とあるが、この春の花々がデイジーのことなのだろうか。
Pipi@Pipi08082026年6月21日読み終わった⭐️『デイジー・ミラー』 アメリカの純粋過ぎて自由奔放な美しい娘、デイジー・ミラーとヨーロッパの因習に囚われた優柔不断なアメリカの青年ウインターボーンの物語。ウインターボーンはデイジーに惹かれながらも、彼女を理解し切れないのが切なすぎる!🐥🐥 #読了 #ヘンリー・ジエィムズ

jaguchi@jaguchi872026年6月10日買った読み終わった・デイジーは立ち去りかけて、顔だけはウィンターボーンに向け、にこやかに扇を揺らしていた。「では、おやすみなさい。がっかりしてもらえましたかしら。もう頭に来た、みたいな」p.53 デイジーは19世紀ではなく、現代に生きていたとしてもおそらく「奔放な女」に類される。(と考えてしまうのは私が旧弊なのか?) ここ数年読んだアンナ・カレーニナ、ゴリオ爺さん、そして本作、私は小説における近代の社交界の描写が好きなのかもしれない。もちろんその華やかさにではなく陰湿さに惹かれている。 いわゆる恋愛小説、みたいなものを私の頭では理解できないことが多いのだけど、この小説に描かれる男女の会話の機微、女を挟んだ男と男のやり取りにはぞくぞくさせられた。





ゆらゆら@yuurayurari2025年6月24日読み終わった都甲さんのオンライン講座の課題で読んだらめちゃくちゃ面白かった。デイジーがとても魅力的で(「じゃあそれが常識になればいいんですよ」とか!)いいぞいいぞーってなった。誰が彼女を…と問われれば、ヨーロッパなのかな。H.ジェイムズの他の本も読みたい。 (24.4.8読了)
匙@sajisann2025年3月4日読み終わった「大使たち」でハマったヘンリー・ジェイムズ。これはさらっと読める。帯のサスペンス味がミスリードになってしまうような…。 ヘンリー・ジェイムズは人が出会った相手を自分の時代に規定された了見で簡単に判断し、気づかないまま誤解してる、理解できてない、未知なあいまいな出会いをとても魅力的に描写する。最初の弟くんの描写も好き。 他の方もネット上の感想でふれているが、併録されてる序文の、ジェイムズに対する彼の知人の評が凄い。バッサリ。自分が文章を書こうとする時も、何か作品に触れてる時も頭から離れない。 “その観察とやらだって、とりあえずは虚心に見ていたのが、なんだか突き動かされたように見始めるから、せっかく情理がわかってきて、その真実が袖を引いてくれていても、いつもの癖は治らず、どうしても上品に作りたくなる。何というか、もう身に染みついているのですね。形を整えて、きれいにして、哀しくする――”

椎名崎@shiinazaki1900年1月1日読み終わった@ 今野書店読了日が正確にはわからないのですが、喫茶店で少しずつ読んでいたもの。ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』が好きなので興味を持ちました。アメリカとヨーロッパの違いという点ではちょっと『ジョヴァンニの部屋』を思い出したりもしましたが方向性はだいぶ違います。奔放なアメリカ娘のデイジーに翻弄される主人公、という図式は、ラストに至ってまた違う様相を見せるのですが、それをどう捉えればいいのか、という点もまだよくわかっていないところ。デイジーを魅力的と捉えられるかどうかで変わって来そうなところは前出の『はつ恋』を思い出します。(2025年10月末読了)







