落穂拾い/犬の生活

落穂拾い/犬の生活
落穂拾い/犬の生活
小山清
筑摩書房
2013年3月8日
5件の記録
  • シュガ―
    シュガ―
    @0sat10
    2025年6月2日
    青空文庫にて読了 知恵袋におすすめされていた あっという間に読めてよい読後感
  • どうしよう…今の気分に合わないかも…と投げ出しそうになっていた処、「落穂拾い」でがっしと掴まれた🍠おとなしすぎる位に静かな優しい印象。居場所を欲している今の自分に響く。私にとっての芋屋を思い浮かべる。 5/8了
  • ゆい奈
    ゆい奈
    @tu1_book
    2025年1月19日
    うつくしく、静かでありながら、平凡に過ぎゆく日々の豊かさ、そのきらめきにこころが凪いでいく。穏やかな筆致はやさしさを纏い、人や物事をみるその視線のあたたかさに涙がこぼれる。小山清という作家のぬくもり。いいなあ、私小説。きっとやさしい人だったのだろうな。 「些細なことが私たちを慰める。なぜなら些細なことが悲しみの種になるから。」「日が暮れると何にもしないくせに僕は疲れている」「人の心にはなぜ悪意や皮肉が巣くうのだろう」 『桜林』『犬の生活』『早春』が特に好みでした。吉原遊郭で生まれ育ったらしく、幼少時代の話は子供目線の遊郭で興味深かった。あと『早春』にはときめきを隠せなかった。ほんと〜〜〜〜〜うにすてきだった。きゅんだった。
    落穂拾い/犬の生活
  • ゆい奈
    ゆい奈
    @tu1_book
    2025年1月17日
    8篇、読んだ。なかでも『桜林』と『犬の生活』が好みで、とりわけ『犬の生活』はかなりよかった。 殆ど訪問客は来ず、たまに人と話すとこなれの悪い食べ物を食った後のようにしばらくは気色悪いという男が主人公。彼は”退屈”は気心の合った友達のようなもので、誰とともにいるよりも”退屈”であるほうが好ましく、楽しいといい、徒然というものも、幸福感の一種なのかもしれないという。私もそう思う。 しかしそんな男が犬(公園で居眠りから覚めたときにそばにいた捨て犬)を飼いはじめ、生活は一変する。引っ込み思案で不規則な生活をしていたはずが、犬に朝ごはんをやらねばと早起きしたり、普段は気にもかけなかった動物病院や、散歩中のよその犬を気にかけ、おまけに大家の婆さんとも仲良くなるなど、もうそれはそれは大変愉快。 自分以外のなにかを想う気持ちというのは、とてつもない強さの原動力になるのだな。終始ほがらかでこちらまでもが幸せになれるいい小説だった。 「人間が抱く感情の中で、やはり寛容は非難に優るものである。ひとを非難するということは、それがどんなに正当に見えるような場合でも、虚しい仇矢を放つようなものである。」(犬の生活より) そもそも主人公の男の心根が優しい。私小説ということなので小山清もこういう人間性だったのだろうな、というところが他の小説にもあって、しみじみ良い作家。つづきはまた明日。(今から全集へ)
    落穂拾い/犬の生活
  • ゆい奈
    ゆい奈
    @tu1_book
    2025年1月13日
    全集はおおきくて布団のなかで読めないので、こちらを。仕事用の持ち歩き本はどうしようかな。明日の朝かんがえよう。読んで、寝る。
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