IQ2

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ジョー・イデ
早川書房
2019年6月20日
3件の記録
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年4月10日
    続編を読むにあたって、前作で言及があった主人公の“フッド”、ロングビーチ出身のスヌープ・ドッグ、ネイト・ドッグ、ウォーレン・Gの三人のグループ、213(はエリアコード)のCDを探してたおいたのだ。サブスクには入っていないぽいこの音源を流しながらの読書もハマっていてなかなか良かったのだけれど、今回は主人公が落ち着いた思考のためにかけるコルトレーンの『アセンション』がめちゃくちゃ良かった。これは小説との相性というよりも、久しぶりに聴いてその良さを再発見出来たという感じかもしれない。とはいえ、そんな感動も読書のうちに含めておきたい。
    IQ2
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年4月10日
    さて。この続篇では前作であったような、主人公の冷静で頭脳明晰な「探偵」キャラが剥がれ落ちて、世界に馴染めない一人の青年の孤独が剥き出しで描かれる。途中で読むのが少ししんどくなってしま(うときは「鬼平」を二、三話読む)った。きっと誰しも、勿論わたしにも、世界に取り残されたような孤独を感じることがあるから。人生の悲劇の謎と、私欲で背負い込んだ事件と同時に、そんな人生も解決しようとする。その過程で他人に抱いていた理想が崩れていく様もリアルでハードだった。少しへこむ。 それでも、そんな彼の隣には引き続き元ギャングスタ —彼は世界とパートナーに受け入れられ、人生を進めつつある、そのことで相棒関係も“進んでいく— と、今回は前作で救ったピットブルも居るのだ。ソウル歌手にちなんだ名前をもつ彼は主人公のために暴力を使うことはなかったけれど、それでも、あるいはだからこそ、とても賢く優しく、そして自由に描かれる(のはピットブルが危険なだけの存在ではない、と訴えているのだ。重要)。もちろんかわいい。彼が隣にいることで主人公の孤独も人生も救われ、新しい物語が始まる兆しが訪れる。そう読みたい。だって犬は人にとってそういう存在だから。つまりこれは、わたしがいつだって読みたい「ピットブルを救うことからはじまり、ピットブルに救われる物語」でもあるのだった。彼がキーになったり活躍もしそうな続篇も翻訳されて欲しい。
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年4月8日
    序盤のチョラのスタイルの描写、パンツの裾のホチキス留めは知らなかった。 「ラモーナは十五か十六歳だった。藍色の髪にピンクのメッシュを入れ、若い目の上には眉がくっきりと鋭角に引いてある。濃い紫色で縁取られたピンクのリップスティック。スリーブ・タトゥーが腕を這い、白いタンクトップに隠れている。幅が五十インチあるからフィフティといわれるパンツの裾は、自分で踏まないように冷蔵庫のような白いスニーカーにホッチキスで留めてある。」
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