読まれる覚悟 (ちくまプリマー新書)

11件の記録
- rimo@rimo2025年4月1日買った読み終わったとても良かった。小説家と、読者や批評やファンダムとの関係性について。表現して受けとられることは傷つきと切り離せない。解釈されることは傷を受けること。小説しか知らなかったけど、エッセイが読みたくなった。文章全体から他者への思いやりを感じる。
- ワタナベサトシ@mizio_s2025年3月12日かつて読んだ作家が読者と対峙するときの心がまえとでもいおうか、態度(スタンス)の宣言。ちくまプリマー新書なので、読者対象が中学生くらいなのかなと思うような噛み砕いた“やわらかめの”表現もちらほらある。 本書執筆の主たる動機は鴻巣友季子さんによる書評(誤読)とその後の展開への区切りとかアンサーの意味合いがあると思われるのだが、それだけではあまりにニッチな(新書に仕立てあげるほどのことではない)内容になってしまうので、なるべく一般化した話にしているのだな、という印象。 SNSはもちろん、“ニッポンの”書評は文章が短くて言葉足らずであることも悪弊っちゃそうなのだけれど、言及されるだけマシという気もする。
- 匙@sajisann2025年3月5日読み終わった長めのネット記事2本くらいの長さでサクッと読める。小説家って気を揉むことも多いだろうし、読まれる時どう感じてるんだろう?ということが書かれてると思って読むと、それも丁寧に誠実に書かれているが、何より素知らぬ顔で読者を批評へ案内する批評入門だったことに驚く。読書魔恐るべし。作者読者批評者の豊かな読みの世界へ、他者への敬意を失わずにぜひ入ってほしい著者の想いがりんりんと伝わる。