すべての短編が「眠れない夜は、〇〇」という書き出しで始まるところや、いろいろな理由で眠れない人に寄り添ってくれるコンセプトが好きです🌕✨ この本は穏やかな言葉で、眠れない夜に寄り添ってくれるお話たちが詰まった本。 イラストも黒の白をベースにしていて夜にピッタリ。黒色もパキッとした原色ではなく、少しネイビーが混ざったような柔らかい黒色なところが、優しさを感じられて素敵。 どのお話も静寂の中で流れるお話が素敵。 とくに短編の中でも『寝息』が好き。

馴染みの、地元の本屋さんの棚に、ひっそり在った。 前情報一切無しで、本を買うのは、久しぶり。この、本、との、出会い、があるから、本屋さんに行くのは、やめられない！！

今夜はうまく眠れない夜だな、と思って、お友だちから貰ったこの本を読み始めた。眠れない夜に寄す10の短編からなる、夜の香りがしてくる本だ。つまり冷たくて、透明で、やさしくて、湿度がない。夜に香りがついているなら、ラズベリーの香りだろうかとなんとなく思いながら、最初の短編、空洞を読み終え、また明日と言って本を閉じた。あと９日、眠れない夜があっても大丈夫だ。