人はみな妄想する -ジャック・ラカンと鑑別診断の思想-

12件の記録
- 無限の上機嫌!@joukigen2025年6月13日読み終わった「人はみな妄想する」というタイトルは、ふつう精神分析においては、健常者を未発症の神経症者と考えるのに対して、70年代のラカンは、むしろ健常者は未発症の精神病者でもあると考えたので、つまりは、人はみな精神病者=人はみな妄想する、ということだと、読みはじめるとすぐにわかるのだが、「かつてなく明晰」と千葉雅也が推薦文を書いていても、読むのには苦労する。散漫に読んでいると、すぐ単語をわすれるので、いきつもどりつしながら読んでいたら、いつのまにか50時間ぐらい読んでいて、しかし、そうやって苦労して読んでも、どうせ忘れてしまうのだが、ともかく、おもしろかった。
- こここ@continue_reading2025年5月30日読み終わったラカンという難解な理論の変遷について、なんとか読み通す事ができた。 50年代、60年代、70年代を通じてラカンが理論の中心を移行させ、神経症と精神病の鑑別診断を絶えず改定していく様が述べられ、最終的には鑑別診断という論点そのものが脱構築されるに至る。 著者の松本は結論で、現代の精神医学の疾患分類が困難さの差異を消去し、メンタルヘルスの名のもとに向精神薬の際限なき適用が行われている状況について、「病を普遍へと還元することによって、病の特異性=単独性を消去してしまっているのではないだろうか?」と危惧している。それによって「必ずやその外部に、包摂しようのない悪魔的な例外を位置づけることになるだろうと。 人はそれぞれに精神病でありそれは治すというものでなく、それと共にうまく生きること。 確かに薬で良くなる症状は多いだろうが、結局はこの資本主義の社会に属さなければならないと言う歪み?なのだろうか。 デリダやドゥルーズ=ガタリのラカン批判の論点等については、別途彼らの本人ついて読んだ方がより理解が深まるのだろうなと思う。まだ読んだことがないので、また入門書からチャレンジかなあ。
- こここ@continue_reading2025年5月28日読んでるやっと3分の2くらい読めた。哲学と精神分析が絡んでいるなんて知らなかったし、聞き慣れない用語が沢山で、GoogleやChat GPTに聞いたりしながら読んでる。あと、YouTubeで関連動画を検索しててジジェクという哲学者を知り、その風貌と雰囲気をとても気に入り彼の本を注文した。こうして次々と新たなドアが開かれるようだ。(気取った言い方です) ラカン理論を理解することで、自分の欲望の根源を見据える事ができる様になるだろうか。 今のところの私の享楽は積読本を増やすことになってる。やれやれ困ったな。
- こここ@continue_reading2025年5月24日読んでる第二部第二章まで読んだところ。フロイトの理論からラカンの理論が展開され、神経症と精神病の違いについて、その判別の仕方について述べられていると思うんだけど、うーんなかなか骨が折れる読書だ。今のところちょっときつい脳筋トレ。
- こここ@continue_reading2025年5月22日読み始めた千葉雅也さんの「現代思想入門」を読んで知り、購入。難しくて読めないんじゃと構えていたけど思ったより読める文章でほっとしている。現代思想もラカンも精神分析も未知の世界なので簡単ではないけれど。ただ、人間の認知の仕組みには以前から興味があって食指が動くので、どんな気付きを得ることができるかとても楽しみ。