汝の「欲望」に従って行為せよ: ジャック・ラカンの倫理学

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ペリー@periperiperry2025年12月31日読み終わったテーマとしては、「ラカンって『自分の欲望から目をそらすのではなく、向き合って苦しめやオラァ!』って言うけど、それってどういうこと?」という感じで、ジュパンチッチの『リアルの倫理』と論旨はほぼ同じ。が、本書はラカンの読解によりフォーカスしていて、そこそことっ散らかってる『リアルの倫理』より圧倒的にわかりやすかった。内容が必要十分に収められてるのも良い。 個人的には、これまで理解が曖昧だった「〈他者〉の欲望」について一番腑に落ちる解説が成されていて、非常にありがたかった。
敗荷@sibue_fjodor_2025年5月24日読み終わったそのいわば「ラカン倫理学」なる定言命法は、アリストテレス以後の倫理観とは相容れない。なぜなら、後者は「善」を追求するべしとするのに対し、前者はむしろ「悪」への傾斜をも厭わないからである。フロイトがトラウマへの「固着」を重んじるように、ラカンは対象a(欲望を押さえつけるファルスに対し、対象aは欲望を喚起する)への固執なくして生の引き受けは果たされない、と言う。ラカンによれば、アリストテレス的な倫理観すなわち「善」の理想化は、シニフィアン連鎖の網目から逃れられていない。つまり、他人の目を気にかけ、自身の中に疼いているはずの「欲望」を黙殺し、象徴界にとどまっているようでは、私たちの生ー死において「美」は顕現しないのである。 https://note.com/glossy_harte1656/n/n9d47ce152c63

