黄色いマンション 黒い猫 (新潮文庫)

7件の記録
- ロッタ@rotta_yomu2025年5月9日買った読み終わったね、あたしたちよくやってるよね、あんなこともこんなこともいろいろあったけど、誰かを好きになったり、失ったり、大切なひとが死んじゃったり、もう立ち上がれないと思ったこともあったね、でも思い出になったね、なるねえ思い出に、あの頃はずっと今が続くんだと思ってたよね、ずっと変わらないと思ってた、でも変わっちゃうね、それは悪くないことだと思ってるんだよ、そういうものなんだよね、やっぱり涙はでるけどね、ねえこれからどうする?わたしはね、まだやり残してることがあるんだ、もうちょっとね、がんばろうとおもってるんだ、ね、だからまたこうやって思い出とか、なんかいろいろおしゃべりしよう。 こんな感じでキョンキョンが語りかけてくるエッセイ集。とても柔らかくすてきで美しい文章をキョンキョンは書く。最初からちょっと泣いたし、後半はずっと泣きっぱなしだった。キョンキョンの世界とわたしの世界が交じり合うことは決してないけれど、ああ、わたしだってもうちょっとがんばれる。キョンキョンがそっとわたしを抱きしめた。
- 白川みどり@midorishi_2024年5月3日かつて読んだ本当にすごいな、キョンキョンという人は。想像もできないような出来事の連続。それは華やかなものに限らず、思わず目を覆いたくなるものも。もっとくたびれたりするだろうにと思うけど、その人生を彼女はどこか独特の距離感で受け入れていて、健やかに堂々と生きている。そしてそれを、軽やかで柔らかな文章で綴る。読みながら、かっこえぇ〜って何度も思った。大切な一冊になりました。