線は、僕を描く
21件の記録
miyuu@miyuu_08242025年12月31日かつて読んだ蔓や蔦を描くように、するするとストーリーが流れていく。 水墨画って、こんな鮮やかに表現できるんだなぁ 「僕」の輪郭を、水墨画の「線」がくっきりとさせていく その切ない静かな文章が綺麗だった。 僕はうつむいた花の横顔を眺めていた。 白い菊の心に僕の心が近づいていく。 心がそっと手渡されるように、命は穂先から、紙へ移った。- 天空浮雲@Chibi-allstars0072025年7月20日買った砥上裕將さんは、文章がとてもきれいだと感じる作家です。 水墨画だけではなく、主人公が水墨画がを通して自分を取り戻していく描写ひとつ、ひとつが丁寧に描かれています。図書館で借りて、数回読み、購入しました。









あおい@booklover_aoi2025年3月30日読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.3.30読了。 喪失の空虚感、好きなものに夢中になる感覚、人に助けられるありがたさ、色々な感情を主人公を通して感じることができました。 周りの人物も一人一人が丁寧に深く落とし込まれていて、それが作品の深みを増しているのかなと感じました。ただ名前が出てくるだけで人物像が浮かんでこないという登場人物が一人もいない。作者の一人一人への解像度が高くてすごいなと思いました。 映画を先に観ましたが、映画はこの小説の本質を映像化していて、ストーリーの組み立てや登場人物の若干の変更も違和感がありませんでした。 原作を読んでも西濱湖峰役は江口洋介さんがぴったりだったので、設定を変えて本質を描くことを優先したさすがのキャスティングだなと。 原作はテーマがぶれずに最後まで主人公の目線で物語を体験できる感覚がとてもよかったです。 私は映画と原作、どちらも好きでした。 この方の他の作品も読んでみたいです。




まろのふ@takumarovski2025年3月25日読み終わった外に向けた心の内の話。心に大きな影を抱える青年が水墨画を通じて、再び自分を見つめ直し、世界を取り戻していく…私の拙い言葉だと、よくある話みたいになってしまいますが、「水墨画は形を追うことではない」と言った真意に気づいた時の加速度は、爽快そのもの。

橘海月@amaretto3192023年1月1日読み終わった題材の水墨画がなんとなく正月っぽいからという理由でこの日用に選んだ本。読むとひたすら静謐な物語だった。芸術家の話は『蜜蜂と遠雷』もだったが、あちらは読みながら頭の中にピアノ が鳴り響くのと異なり、水墨がわからない私は「水墨 蘭」で検索しながら読んだ。 両親を失い死んだように大学進学した主人公が、水墨画と出会い、ひとつひとつ筆を進めるうちに自分を、生きることを取り戻してゆくように、私も足を踏み入れたことのない水墨の世界にひとつひとつ触れた。ずっと水墨何々で検索していた私が、最後の白菊だけは自然と頭の中に浮かんだ。それが何より嬉しい。











