力士探偵シャーロック山

9件の記録
- まめご@mmg_862025年7月21日読み終わった借りてきたシャーロック・ホームズかぶれの小結“斜麓山”と「口髭が似合いそうな顔だったから」という理由だけで彼から“輪斗山”という四股名をつけられた唯一の付け人が、なぜか次々と起こるホームズ物語ばりの事件を解決するミステリーもの。 ホームズものを未読でも楽しめると思うけれど、ホームズ好きならニヤリとする小ネタが全編に散りばめられていて、終始ニヤニヤしながら読んだ。 一番笑ったのは斜麓山の化粧まわしについてのくだり。シドニー・パジェットが描いた「ライゲートの大地主」でのカニンガム親子がホームズに襲いかかるシーンの化粧まわしって!挿絵なら他にももっといいものがあるだろうになぜこれ⁉︎ 家庭の事情で角界入りしたものの相撲を取るよりミステリを読んでいたい斜麓山と、べらんめえ口調の江戸っ子銅煎親方の会話はテンポがよく楽しいし、物語の語り手である輪斗山の内心のツッコミも面白くて、テンポよく読み進められる。 いま併読中の2冊がどちらもじっくり読み進める本だったのもあって、何となく開いたらそのまま勢いよく読み終わってしまった。
- みどり@midori572025年6月22日読み終わった頭脳明晰かつ抜群の身体能力を持つシャーロキアンで関取(!)の「斜麓山」が、相撲の取組はそこそこに難事件を解決する ミステリーといえば読んだ後にどんよりとした気持ちになるものが多いが、こちらの作品は「ああ。なんか愉快だった」という気軽な感想が浮かぶのみ。精神的な健康に良い本だ(ただし、犬が可哀想な目に遭うので注意) 能力の高い子供っぽい性格の変人に萌えたい諸氏は読むべし