魂の錬金術

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jirowcrew@jirowcrew2025年11月12日かつて読んだ「自然は完全なものだが、人間は決して完全ではない。完全なアリ、完全なハチは存在するが、人間は永遠に未完のままである。人間は未完の動物であるのみならず、未完の人間でもある。他の生き物と人間を分つもの、それはこの救いがたい不完全さにほかならない。人間は自らを完全さへと高めようとして、創造者となる。そして、この救いがたい不完全さゆえに、永遠に未完の存在として、学びつづけ成長していくことができる。」 完全さが何かということは分からないけど、自身が常に未完であるということは実感できる。成し遂げたいことがあろうがなかろうが、常に「足りない」というわだかまりがある。 「ありのままでよい」という励ましもあるが、その言葉を発する本人がそれを欲しているからこそ吐かれる(もっとも、自分自身に言い聞かせるために準備される)言葉ではないか、とその言葉を耳にしたり文字で見たりするたびに思う。 「ありのまま」よりも「未完」のほうが、手を伸ばすための空間を感じられる、そして未来がやや明るく、身を委ねられるような包容力があるように思える。







