魂の錬金術

10件の記録
Rika@ri_books_2026年1月15日読み終わった「人生の舵取りは、金庫の数字合わせのようなものである。つまみをひとひねりしても、金庫が開くことは稀である。前進と後退のそれぞれが、目標へ向かう一歩なのだ。」(p.91) 波瀾万丈の人生を送り、過酷な肉体労働を続けながら独自の思索を育んでいったホッファー。 彼にしか紡ぎ出せない言葉の数々に勇気づけられたり、ハッとさせられたり、はたまた難解すぎて今の自分には到底理解できなかったりと、さまざまな感情をかき立てられるアフォリズム集だった。 心に響く箇所が多すぎたので、あえてふせんは貼らなかった。 年を重ねるごとに、その時その時の自分に刺さることばも変わっていくのだろうな。 自分の現在地を客観的に見つめる意味でも、今後もことあるごとに読み返したい本になった。






ジクロロ@jirowcrew2025年11月12日かつて読んだ「自然は完全なものだが、人間は決して完全ではない。完全なアリ、完全なハチは存在するが、人間は永遠に未完のままである。人間は未完の動物であるのみならず、未完の人間でもある。他の生き物と人間を分つもの、それはこの救いがたい不完全さにほかならない。人間は自らを完全さへと高めようとして、創造者となる。そして、この救いがたい不完全さゆえに、永遠に未完の存在として、学びつづけ成長していくことができる。」 完全さが何かということは分からないけど、自身が常に未完であるということは実感できる。成し遂げたいことがあろうがなかろうが、常に「足りない」というわだかまりがある。 「ありのままでよい」という励ましもあるが、その言葉を発する本人がそれを欲しているからこそ吐かれる(もっとも、自分自身に言い聞かせるために準備される)言葉ではないか、とその言葉を耳にしたり文字で見たりするたびに思う。 「ありのまま」よりも「未完」のほうが、手を伸ばすための空間を感じられる、そして未来がやや明るく、身を委ねられるような包容力があるように思える。













