魂の錬金術

11件の記録
Lusna@Estrella2026年3月1日読み終わった借りてきた「抑圧され傷つけられた者は、幸運で自由な者よりも、むしろ有利な立場に置かれている。彼らは人生の目的を模索する必要もなければ、機会を活かせず悲嘆にくれる必要もない。彼らの魂に養分を与えるのは、不満と高貴な希望である。そこには、どんなサイズにも合う英雄の服が用意されており、個人的な失敗を正当化してくれる完璧な言い訳が用意されている。 被抑圧者が、自由のために戦うことがあるのかどうか疑わしい。彼らが戦うのは、プライドと権力ーー他者を抑圧する権力のためである。」 毎年、図書館から借りてるが、たびたび読むので買うことにした。 本当は平凡社ライブラリーあたりに入るのを狙ってたのだけど。 ペソアとかカフカみたいに、あのサイズで持ち歩きたいのよ。









Rika@ri_books_2026年1月15日読み終わった「人生の舵取りは、金庫の数字合わせのようなものである。つまみをひとひねりしても、金庫が開くことは稀である。前進と後退のそれぞれが、目標へ向かう一歩なのだ。」(p.91) 波瀾万丈の人生を送り、過酷な肉体労働を続けながら独自の思索を育んでいったホッファー。 彼にしか紡ぎ出せない言葉の数々に勇気づけられたり、ハッとさせられたり、はたまた難解すぎて今の自分には到底理解できなかったりと、さまざまな感情をかき立てられるアフォリズム集だった。 心に響く箇所が多すぎたので、あえてふせんは貼らなかった。 年を重ねるごとに、その時その時の自分に刺さることばも変わっていくのだろうな。 自分の現在地を客観的に見つめる意味でも、今後もことあるごとに読み返したい本になった。






ジクロロ@jirowcrew2025年11月12日かつて読んだ「自然は完全なものだが、人間は決して完全ではない。完全なアリ、完全なハチは存在するが、人間は永遠に未完のままである。人間は未完の動物であるのみならず、未完の人間でもある。他の生き物と人間を分つもの、それはこの救いがたい不完全さにほかならない。人間は自らを完全さへと高めようとして、創造者となる。そして、この救いがたい不完全さゆえに、永遠に未完の存在として、学びつづけ成長していくことができる。」 完全さが何かということは分からないけど、自身が常に未完であるということは実感できる。成し遂げたいことがあろうがなかろうが、常に「足りない」というわだかまりがある。 「ありのままでよい」という励ましもあるが、その言葉を発する本人がそれを欲しているからこそ吐かれる(もっとも、自分自身に言い聞かせるために準備される)言葉ではないか、とその言葉を耳にしたり文字で見たりするたびに思う。 「ありのまま」よりも「未完」のほうが、手を伸ばすための空間を感じられる、そして未来がやや明るく、身を委ねられるような包容力があるように思える。








