労働の思想史
17件の記録
- 端隅@R_nut2026年6月22日読み終わった古代から現代まで、人々にとって労働がどんなものだったか、どう変化してきたか、哲学者たちが考えてきたことを追える。働くことを歴史的に整理できるし、労働の良さ、宗教(キリスト教)や経済、技術との関わり、欺瞞や搾取(資本家や国家がいかに労働者を効率よく働かせるために苦心してきたか)、未来の労働についても考えることができる。 修道院やカルヴァン派で生じた労働の逆説(聖なるもののために働けば働くほど富が蓄積し世俗化や腐敗を招く)の話が面白かった。そして「大いなる閉じこめ」の話が本当に恐ろしい……。フーリエが資本主義的な産業にあっては貧困をなくすことはできないと言っており、だよな……と思う。 現代はほぼすべての活動が労働となり、我々も労働から逃れることは困難なので、せめて必要以上に苦しまないよう、自分にとっての労働・仕事を考え、適切な距離で向き合うことが必要かなと思う。 一応、西洋の哲学・宗教・歴史がベースになっていて、東洋の哲学・思想は言及がない。インド・中国などではどうだったか、仏教や儒教など他の宗教における労働の意味にも興味がわく。


こたつ@pgrpgar2026年1月15日読み終わった辛く苦しい労働を社会とか人生の中にどう置き場所を作るか、昔から多くの人が頭を悩ませてきたことがよくわかった。 ロバート・オーウェンが目指した協同社会に似た日本の企業福祉が一時は成功したけど今や崩壊しつつあるところとか、プロレタリアートの団結の一形態であった労働組合離れの加速とかが労働をめぐる哲学の中でどう位置づけられるのか気になる。

Rey / れい@rey2025年6月4日読み終わった“労働”に関する思想的な議論が一望できる一冊。各思想家の重要な概念とそれらの関係性が簡潔にまとめられていて読んでいて苦になりません。 自分自身の日々の労働が、または理想の労働が彼らの哲学のどこに位置するのか考えながらも読んだ。 感情労働・AIなどの昨今の議論に入ると急に”らしい”が多用されるのが著者の誠実さなのか、少しチャーミングでした笑










