桜の園/三人姉妹改版
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Haruhito@haruhito27_reads2026年8月31日読み終わった戯曲を読み解くほどの知識はないのだが、『桜の園』にしても『三人姉妹』にしても物語の背後に、人間にはどうしようもない大きな潮流があることがわかる。その潮流は、時代の移りやイデオロギーの変化、あるいは戦争のような人生を揺るがす大きな事象で、その中で生きる人々の苦悩や喜びを描写している。俯瞰した視点を入れ、相対的に人生をとらえ、時には嘆きたくなるような生活だが『それでも生きていきましょう』と訴えるさまから、チェーホフが庶民に寄り添おうとする作家だったことが推察される。
読書猫@bookcat2026年2月25日読み終わった(本文抜粋、「三人姉妹」より) “アンドレイ 結婚なんて、いらんことですよ。なぜいらないかと言うと、退屈だからです。 チェブトイキン そりゃまあそんなもんだが、孤独というやつもねえ。どう理屈をつけてみたところが、孤独はおそろしい代物さね、なあ君。……もっとも煎じつめてみりゃ……もちろん、絶対に同じことじゃあるがね!” “マーシャ 幸福というものを、合間合間に、ちょっぴりずつ手に入れては、それをわたしみたいに、そのつど失くしてごらんなさい。だんだん気持ちがすさんできて、ねじけた女になるのは当り前だわ。” “オーリガ 楽隊の音は、あんなに楽しそうに、力づよく鳴っている。あれを聞いていると、生きて行きたいと思うわ! まあ、どうだろう! やがて時がたつと、わたしたちも永久にこの世にわかれて、忘れられてしまう。わたしたちの顔も、声も、なんにん姉妹だったかということも、みんな忘れられてしまう。でも、わたしたちの苦しみは、あとに生きる人たちの悦びに変って、幸福と平和が、この地上におとずれるだろう。そして、現在こうして生きている人たちを、なつかしく思いだして、祝福してくれることだろう。ああ、可愛い妹たち、わたしたちの生活は、まだおしまいじゃないわ。生きて行きましょうよ! 楽隊の音は、あんなに楽しそうに、あんなに嬉しそうに鳴っている。あれを聞いていると、もう少ししたら、なんのためにわたしたちが生きているのか、なんのために苦しんでいるのか、わかるような気がするわ。……それがわかったら、それがわかったらね!”



