王墓の謎

9件の記録
  • りら
    りら
    @AnneLilas
    2026年6月24日
    比較考古学の本はたぶん初めてだけど、とても面白かった。 聴き始める前は比較考古学、比較文明論といっても著者の専門領域(日本の古墳?)がメインなのではないかと邪推していたけれど、逆に日本の古墳については必要最小限しか出てこず、世界各地の王墓について満遍なく触れられていた。 何年か前に観た、イギリスの古代遺跡の発掘現場を舞台とする映画「時の面影」で発見される「サットン・フー」(ヴァイキング時代より前のアングロ・サクソン人の船葬墓)にも言及があった。そうか、あの巨大な船の遺跡も王墓だったのか(七王国の一国イースト・アングリア王の墓らしい)。 ピラミッドとかは何万もの奴隷を使役して作られたイメージだけど、農閑期の労働者の衣食住を数年単位でカバーする公共事業でもあったと考えると建設意義にも納得がいく気がしてきた。 初めて知る用語もあり、紙の本にはある図版も用意されてなくて、オーディオブックでは限界があったから、紙の本で改めて見てみたい。 前にも思ったけど、やはり新書を聴くときはあらかじめ紙の本も借りておくべきだった。 オーディブル1.75倍速。
  • りら
    りら
    @AnneLilas
    2026年6月22日
  • torajiro
    torajiro
    @torajiro
    2026年4月4日
    古墳やピラミッドなど巨大な王墓はなぜ築かれ、そして衰退していったのか。強大な王がその権力を誇示するために民衆に労働を強いて築かせた、というような話が図書館で読んだ「世界の歴史」的な漫画でも読んだ覚えがあって常識的に描かれているけど、私も子どもの頃からずっと疑問だった。そんな無駄なことする?と。だってその労働力で畑でも耕してもらった方が余程豊かになるなんてごく初歩的なシミュレーションゲームでだって当たり前の話で、古代に周囲を統一して権力者になるようなすごい人がそんなこともわからない訳ないよね、と。本書はそんな疑問に答える説を人類学的な視点を取り入れた比較考古学の知見から組み立てている。 贈与から発展した威信財経済と、自然災害など人にはどうしようもない大きな力への対象として、神に贈与を行う機構として王墓が築かれた。その際の王は、権力を独占した存在なのではなく、むしろ王墓とは神聖性が特定の個人に固定されることを避けるために人類が開発した優れた機構と言えるのではないかというのはなかなか面白い論理。その後王墓の巨大化や複合機能化が民と王との距離を遠くし、距離ができたことで生贄などもできなくなり神聖性が弱まると衰退していき、都市への注力に移っていったという辺りはわからなくもないけど、この辺りは王墓だけで論じるのは限界がある気がする。人口や都市のあり方、経済システムとも絡むし、だとすると少なくとも後期には王墓も神聖的な側面だけでなく、何か経済的な機能を持っていたとしてもおかしくないし、王墓がなく都市発展が進んだ地域との比較も必要でしょう。 まだまだ考えどころはあるけれど、それでも王墓の成立に対しての素朴な疑問にぶつかっていく面白い本だと思います。
  • torajiro
    torajiro
    @torajiro
    2026年3月28日
  • りら
    りら
    @AnneLilas
    2025年9月11日
  • ありふ
    ありふ
    @0toli
    2025年8月27日
  • いこ
    いこ
    @ico-warabi
    2025年5月19日
    通説を疑ってかかるという視点は大事にしたいと感じた もう少しだけ加えた感想は→ https://booklog.jp/users/shomi712/archives/1/4065358124
  • 北河
    北河
    @aki_kitakawa
    1900年1月1日
    王墓について、考えもよらぬ視点で紐解かれた知的好奇心をくすぐる一冊。威信財経済という概念について面白い事例で紹介されていたのが印象的。
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