この世の喜びよ (講談社文庫)

7件の記録
- onyoro@onyoro2025年5月16日買った読み終わった去年のまだ厳しい暑さが残っている頃に、公園の木陰のベンチに座っているおばあちゃんが読んでいたのをなんだか強烈に覚えていて、いつか読むぞと思っていた本。 手触りがずっと掴めない感じが、整頓された言葉というより"あなた"の脳内のようで、よかった。 私はまだ本当の意味での共感は出来ない、と思った。あのおばあちゃんは、どんな気持ちで読んでいたのだろう。 …とここまで書いていて、6歳くらいまでは絵本、13歳くらいまでは児童文学みたいなのを読んでる気がするけど、大人ってこんなに歳の幅があるのに同じ本を読むのね、と面白くなった。今読んでいる本、おばあちゃんになったらどんな気持ちで読むんだろうな。
- 芯波@shinba2025年4月6日読み終わった読み返した先々月に読んだのを再読。二人称小説という手法を除いても、この小説の登場人物たちが好きだな。等身大で、ほどほどに善良で、頼りないけど芯を感じる。少年たちが主人公の「キャンプ」も好き。また彼女ら彼らに会いたくなるだろう。