家族と厄災

8件の記録
- くりこ@kurikomone2025年8月16日読み終わった『母親になって後悔してる、と言えたなら』とセットで読んだのが良かった。パンデミック下で女性の自殺率やDv件数が増えたけど、それは普段の家庭での権力勾配が可視化されただけで、今もその権力勾配は続いてる。家族の風通しをよくする取り組みをもっとしていかないといけないと強く感じた。
- くりこ@kurikomone2025年8月14日まだ読んでる第九章 印象に残ったとこ 悲惨な子ども虐待死事件が報道されるたびに、家族の中では人権はないという現実が、今でも変わっていないことを痛感する。親はいかなる理由があろうと、子どもという存在の権利を侵してはならない。 これを繰り返し強調しつづけなければ、家族における親の愛、配偶者への愛と、虐待やDVといった暴力=人権の侵犯はやすやすと地続きとなってしまうのだ。家族におけるこのような被害と、国家間の被害は相似形である。強い大国が弱い小国に侵攻しても罰せられないという現実を、このところウクライナ侵攻で見せつけられているから、そう思う。家族が無法地帯であり、人権侵害の危険にさらされていることと、国家による侵略や戦いが絶えないことは同じことなのである。このような視点からずっと家族の問題を考えてきた ーーー 第11章 コロナ🟰急に外部から訪れた変化、恐怖を強いられたものとし、「もとに戻りたい」という感情を「慣性の法則」に例えたところが大変面白い。 「日本すごい」という価値観と、血縁、絆、愛情という言葉によって装飾された家族こそ家族であり「素晴らしい」「変わらずある」「ずっと続く」ものとして変化を拒む社会を支えているという考察で思い当たったのが、参政党の躍進だ。物価高で生活への不安が高まった今日、慣性の法則が働き、日本すごい、家族は素晴らしいというストーリーによりしがみつく。それが日本人ファーストというスローガンや、家父長制をより強固にする参政党に人々が魅了された理由ではないか
- くりこ@kurikomone2025年8月13日まだ読んでる信田さよ子さんの本は自分の家族の理解が深まるのでほとんど読んでる。第三章、コロナのパンデミック下で、女性の自殺者数が2020年10月に激増し11月に減少したのが、パンデミック下のトラウマではないかと言う考察が面白い。 感染拡大が少しおさまったのが、10月。4-8月まで渦中の危機を必死に生き延びた人が10月に「その後の危機」に襲われた。トラウマというのは表面的な危機が去ってから初めて影響が出る。それが「自殺」という形になったのではないかとのこと。