ディキンソン詩集(対訳)

34件の記録
- nornacum@nornacum2025年9月30日読み終わった詩集英米文学対訳辞書を引きながら、自分なりの訳を作りながら、そして亀井せんせいの訳と対照して、自分の読解のふがいなさを呪いながら、ふっと紅茶を飲んでいて考えたこと。 こういう感想は可笑しいかもしれないけれど。 私は映画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』を思い浮かべたりしたのでした。この映画の登場人物イザベラは、貴族の血を継ぎながら妾の子であったために絶望的な貧困のなか捨て置かれ、孤児として生き、喘息を患い、わけあって貴族の世界に戻る。結婚させられ、高い塀に囲まれたお屋敷に暮らすようになる。物質的には恵まれているけれど、彼女はいつも小さく身をすぼめて生きている。黒い喪服のような服を着て、ほとんど家から外に出ることはない。外に出るのは、ごくたまに、彼女はお屋敷の裏門からすぐ近くの湖を、ひとり散策するときくらい。 ある日の散策の途次、彼女宛てに郵便が届く。その手紙にはたった一文が書かれているだけなのだけれど、その言葉が彼女の心を解放する。身を縮めていたぶん、心を小さくしていたぶん、得られた自由は大きい。これからも、彼女は貴族のお屋敷のなかで孤独に暮らすことだろう。しかし彼女は「白い服」を着る。映画のなかでは、自由と希望の象徴として、青い空を飛ぶ白鳥が2羽描かれる。エミリー・ディキンソンも「希望は鳥のようなもの」と書いている。 エミリーは、学校へ通った時期以外のほとんどをお屋敷のなかで過ごした。近所のひとも、たまに庭に白い服を着てたたずむエミリーの姿を見るくらいだったらしい。しかし彼女の魂も自由だった。イザベラとエミリーは、似ている。
- nornacum@nornacum2025年9月29日読み始めた「雪花石膏の部屋で安らかにーー」という詩を、英語原文と対照しながら辞書を引き引き読んだりノートに写したりしていると、小さい音でBGM代わりにつないでたspotifyのオススメからLucky Kilimanjaro「RUN」が流れ始めました まさにこれが「Worlds scoop their Arcs」!
- おとぎ@sugar_dust2025年5月31日読み終わった借りてきたもし確かに、この世の生が尽きた時 あなたとわたしの人生が、あるのなら 詩というのは学校の授業ぶりに読みましたが、まだ読み方が分からないような気がします。楽しくないかと言われればそうでも無いので、もっとほかの人の詩も読んでみたいです。
- 虫の息太郎@pampapam_13322025年3月25日買った読んでる詩集は読んでも中身を忘れるから苦手なのに「失われたもののいくつかの目録」にエミリー・ディキンソンの名前出てたよな〜と思い出して買ってしまった。 まえがきにあるディキンソンの概説なものを何度読み返してもスーザン・ギルバート・ディキンソンの名前が「義姉」などの一言すら出てない(多分)ことに衝撃。後ろから読んで探したらp166[49]の注釈にsusanが出てきたけどそっけなくない? 楽しみ方が間違ってると言われたら反論できないけどこれなら風媒社の完訳の方がよかったかもと後悔
- 𝕥𝕦𝕞𝕦𝕘𝕦@tumugu2025年3月6日読み終わったディキンソンは生涯独身で人生の後半をほとんど生家に閉じこもるようにして生きたひとで、おそらく神への信仰に真摯に向き合った結果信仰告白ができなかったことによって「天国から締め出されてしまった」こと、それでも彼女なりの信仰心を詩にして残していること、季節のうつろいや草花や虫を通して世界と生と死を見ていたことが詩作から感じられるのが好きです