ドクトル・ガーリン
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mikechatoran@mikechatoran2025年10月10日読み終わった海外文学おもしろかったー アルタイ共和国の働いていたサナトリウムがカザフからの核攻撃を受けて破壊されたため、東のハバロフスクを目指して逃避行を繰り広げるガーリンの物語。その途中でさまざまなコミューンに出会うが、まるで『ガリバー旅行記』や『地獄の黙示録』を思わせる。登場するテクノロジーやキャラクターのお面白さもさることながら、ロシアの様々な作家の引用だけでなく、作中作が頻繁に出てきたり、ザミャーチン、パステルナーク、ソルジェニーツィンへのオマージュと思しきところがあったりと実験的でありながら魅力的。それでいて(それだからこそ、か)人間、人間的なもの、自然への愛や憧憬が大きなテーマであることに心が打たれた。この作品も『吹雪』からの三部作とのことで、続く完結編の『遺産』が楽しみ














