闇を光に

闇を光に
闇を光に
近藤宏一
みすず書房
2010年10月1日
8件の記録
  • 私がもし編集者になれたら、こんな本を作りたい。そういう本です。2025年の、読み納めの本として、最適の本でした。 読んでいて、何度も、電車の中で、泣きました。そして、クラッシック音楽を聴きたいと、心から思いました。こんなに泣いたハンセン病の本は、新編志樹逸馬詩集以来、久しぶりです。近藤さんの言葉には、読者の心を未来へと向ける、とてつもない力強さがあります。 近藤さんの眼差しは、読者の方なんか、全然向いていません。全く気持ちいいです。近藤さんは、青い鳥楽団で、何が表現できるか、そして、楽団の表現力を、どこまで高めることができるか、そして、ハンセン病患者であるということは、音楽の中においてどんなことなのか、ただそれを追求していらっしゃいます。 この本の中には、人間についての哲学的考察などは、一切ありません。この本の中には、あるいは近藤さんの中には、そんな抽象的な思考が入る余地など、まるでないのです。 あるのはただ、ハンセン病患者として、毎日を生きるために必要な物事は何であるか、ということの追求と、自分たちの音楽の完成度を高めるためには、何が不足しているか、ということへの省察と、音楽が人生に与えてくれる、莫大なよろこびを、全身で享受するという、深い知恵があるばかり、であります。 私たちは、本書を読み終えて、本書の筆者が果たして本当にハンセン病患者かと問い、そして何よりも本当に肢体不自由の全盲の人間かと問い、そしてその問いをそのまま180度回転させて、己に向けての問いとして屹立させて、そしてその問いに打ち破れ、仰向けに倒れれば、本書を十全に読み尽くしたことになると、私は信ずるものであります。
  • 灯
    @atoki123
    2025年10月29日
  • 尾崎
    尾崎
    @ozaki
    2025年6月27日
  • 尾崎
    尾崎
    @ozaki
    2025年6月25日
  • 尾崎
    尾崎
    @ozaki
    2025年6月22日
  • つばめ
    つばめ
    @swallow3
    2025年6月15日
  • つばめ
    つばめ
    @swallow3
    2025年6月15日
    長島愛生園で青い鳥楽団の展示を見て衝撃を受けた。 失明に加えて、指の感覚マヒにより点字を読むことも難しい中、唇や舌を使って点字の楽譜を読まれていたこと。 点字が読めるように血が出るまで繰り返し練習をされていたこと…。 新しいものを学びたい、できなかったことをできるようにしたいという姿勢は壮絶なものを伴いながらも、本当に素晴らしいことだなと思わされる。 愛生園に入られる前のお遍路の話も印象に残った。 お遍路されている方には様々な背景があり、お遍路はそれを受け入れるもの大切なだったんだなと思う。
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