完結してへんのかーい！ しかし、文語体で一瞬ひるんだけど、読んでみたらかなり読みやすかった。娯楽小説でストーリーもかなり展開するし、登場人物も一人一人感情移入できるし、情景描写も映画的で上手。 こんな昔から連帯債務は問題になってたのか。

作者死亡により未完、なので、 物凄く中途半端に投げ出される。 あのシーンを知りたいなら、前篇だけで充分。 中篇以降、何においても貫一が巻き返すことはなく、 これが弱者男性というやつなのでは…？ と思うけど、そこも決着つかない。 個人的には、鰐淵の息子がなんか腹立つから、 こいつが痛い目見て親に懺悔して欲しかった。 お宮はもう出てこない方がいい。 尾崎紅葉にお宮のキャラが描き切れる気がしない。