不知火判事の比類なき被告人質問
6件の記録
hiroko.yane@komischrk2025年8月22日読み終わった2025年読了本再読、文庫化されたら欲しい。 刑事でも検事でも、さらに弁護士でも裁判官でもなく、ひとりの判事が裁判を通して事件の真相を見抜くめずらしい連作短編ミステリ。なぜそんなことしたのか、そしてなぜ黙秘、または嘘をつくのか…そこにある切実な思いまでしっかり描ながら、連作ミステリとしても単調にならずおもしろい。不知火判事、傍聴マニアに弁護士と、キャラクタも魅力的。シリーズ化してほしい作品のひとつ。

橘海月@amaretto3192024年9月26日読み終わった#ミステリフリーライターの主人公和花は、知人の代わりに裁判を傍聴する。そこで鋭く意外性のある質問を投げかける不知火判事と出会い、判事と法廷の魅力に取り憑かれてゆくのだった…。著者の被告人への視点が良い。 全部で五つの物語はどれも短く、サラッと読める。それだけに、当初明らかなわかりやすい事件と思われたものが、不知火判事の質問でガラッと違う側面を見せるのが小気味良い。 現場を見ず、聞き込みもせず、資料をひたすら読み込む判事は、まさに安楽椅子探偵にふさわしい。第四章では駆け出しだった和花の成長も見られる。

