物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために (講談社現代新書)

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ポセイドンが飼ってる犬@big82842026年3月8日読み終わったこの本は「物語そのもの」を批判しているのではなく物語を摂取しラリった人間を批判している。 前提に「人生は本質的には意味がない(虚無・無意味である)→だからこそ人は自分で意味を作り上げる」という事実があり、その事実を受け止められず、「虚無を虚無のまま受け止める精神の土台がない人間が「物語」という劇薬を手にしてしまった」ことを批判しているにょ🤔 普段あまり哲学書や心理学精神学系の本を読まない人が読んだら面白いかもしれない。そういう系の本が好きで読みあさっている身としては目新しい記述は特になかった。 でもMBTIという型に自分をはめ込んで「私は〇〇だから」って自己の流動性を狭めているという話はわりと最近の話であるから、今まで読んだ本の中にはあまりなかったかもしれないゆ🤔 相手を自分の中の理想像に当てはめて逸れたら批判するアイドルオタの話や、物語を相手に押し付けて「自分が正しい」と確信したい人間とか、インターネットを観察してるといっぱい居る人たちのことが書いてあるにょ。
kubomi@kubomi2026年1月3日読み終わった📝愛するということは、支配されるわけでもなく、支配するわけでもなく、独特のバランスの中で惹かれ合い、反発し合うことなのだと考えている。 📝物語化はしばしば他人の理解をもたらすものとして称賛されるが、しばしば他人の安易なパターン化に堕落していく。理解できないことを無理に「理解しようとしない」勇気や、物語に還元できない断片的な声を「断片のまま」受容する想像力が、物語的不正義を抑止する新たな美徳となるだろう。私たちは、自己語りや他人語りにおいて、物語から離れて、不可解なまま存在する相手を尊重する、新しい倫理的態度を作り出さなければならない。 📝私たちは、MBTIを永続的にパフォームするのではなく、「試着」することもできる。「私はこういう場ではINFP的かもしれない」「今日はENTJっぽい気分かも」というエピソード的な試行錯誤は、自己理解や行動選択の幅を一時的に拡張してくれる。だが、ひとたびその試着を「自分の本質」と見なしてしまえば、自己の豊かな可能性が失われる危険がある。


































