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句読点@books_qutoten2026年2月17日読み終わった名作絵本『よあけ』などの作者である、ユリ・シュルヴィッツ(本来の発音ではウリ・シュルヴィッツの方が近いため、作中では「ウリ」と表記)が、幼少期を振り返って綴った一冊。 ウリはポーランドで生まれ、一家はユダヤ人だったため、ナチスの迫害から逃れるためポーランドからソ連に逃れた。その難民生活の中で味わった様々な苦痛。慢性的な食糧不足。難民に対する迫害、病気など、読んでいると本当に苦しくなる。 しかし、その苦しい生活の中でもウリを救ったのは絵を描くことだったという。絵を描くことで自分を支えたウリはその後フランスを経て、アメリカに移り住み、絵本作家として活躍していくことになる。 この物語の始まりはウリ4歳の頃。1939年にナチスがポーランドに侵攻を開始し、第二次世界大戦が始まった時。それから終戦まで6年間、ウリが10歳になる頃までのことを中心に描かれる。ちいさな子どもの目線に立つことで見えることがある。あとがきで明らかになることだが、父が残していた手記も参照しながら、この物語を作ったという。 図書館の児童書コーナーで見つけたけど、大人にこそ読んでほしい一冊。児童書なのでとても読みやすいし、一つ一つのエピソードが細かく分けて日記のように綴られていくのでどんどん読める。絵本作家らしく、イラストも豊富。冒頭のエピソード、住んでいたアパートが爆撃され、階段の途中に大穴が空き、梯子をそろそろと伝いながら降りるエピソード、そして中庭で配給を待つ人たちのもとに降りかかった悲劇から、一気に引き込まれる。 ユリ・シュルヴィッツの絵本もこの本を読んでから読むと違う印象を受けるかもしれない。

まく@maku2025年7月30日読み終わった名作絵本『よあけ』で知られる絵本作家ユリ・シュルヴィッツが第二次世界大戦開戦後、ドイツ軍に侵攻されたポーランドから逃れて各地を転々としながら難民として過ごした子ども時代の過酷な体験を綴った自伝。 豊富なイラストと平易な文章で読みやすい。 辛く厳しい生活の中でも家族のエピソードには愛とユーモアを感じられた。 絵本『おとうさんのちず』のエピソードもあって、本書を読んでからこの絵本を読むと感慨深い。




fuyunowaqs@paajiiym2025年6月15日読んだ大好きな絵本作家ユリ・シュルヴィッツが、自身のおさない日々の暮らしを綴った本。挿絵も多く、漫画のように小さな絵とセリフで構成されたページもある。 子どもの視点で語られる戦時下の生活があまりに凄惨で何度もつまづきながら読んだ。飢えに苦しみながら逃げて逃げて逃げ続けて、病気になり、怪我をして、また逃げて、差別を受けて、また病気になり……『よあけ』や『ゆき』、『ゆうぐれ』といった絵本の見方がすっかり変わってしまった。この作品を読むことができて本当によかった。 第三章(81ページ〜)で、大勢の前で歌うようにと命令されたユリの選んだ詩が、たまたま先月読んだスラヴ系の昔話と同じもので心底驚いた。Readsには載せていなかったので後ほど登録したい。

