文学者とは何か

13件の記録
- Suzuki@finto__2025年3月18日読み終わった★★★☆☆ 「大江)たとえば僕の同時代の人間、二十八歳ぐらいの人間がお前の小説をいつも読んでいると言っても、僕はそれを借用することができない。小説には、たいていその作者より四、五歳下の人に愛読される傾向がある。 三島)そうかもしれない。 大江)そして、それはいま僕が言ったような事情によると思うんです。だからわれわれ作家は年をとればとるほど読者をたくさん獲得することができる。(笑)」p67
- 猫@mao10122025年3月8日かつて読んだ三島×大江×公房 という貴重なメンバーでの対談。三人の思想と人格が文字として読めることにまず感動を覚える。三人の貴重な意見交換は必見。 『この人は文学者である、ないの基準として その人の顔に決闘の傷跡があるかということをいう。決闘の傷跡がある者は作家と認める。いま作家として通用している人で傷跡のない作家がずいぶん出てきました。それは文学者とは認めません。僕たちは、一度決闘した記憶に生きるほかない。』