秘儀(下)(新潮文庫)

7件の記録
翠@noctambulist2026年9月23日読み終わった決着がついて安堵するどころか、むしろ暗澹たる思いに囚われた。扉はすぐにも開くだろう。メルセデスほど邪悪ではなくとも、富と力のために子供たちを生贄とする人間はいくらでもいる。伏魔殿さながらのこの世界で、闇がいつまでも沈黙しているとは思えない。

ごとー@ptk5102025年10月30日読み終わった上下巻あわせて1100ページ超!圧巻。 やっぱりホラー版『百年の孤独』なのでは…? マジックリアリズム的な描写が多く、目を背けたくなるような凄惨さも幻想的な印象になる。 序盤、不穏なロードノベルから青春小説調に移ったのも驚いたけど、下巻で独白と記事によるロストメディア風幕間が展開されたのも目まぐるしくて飽きない。多重構造が繋がっていく快感、まさにホラー女王の名をほしいままにしすぎ。 ラテンアメリカの時代背景が強く組み込まれている(下地になっている)部分も物語の強度を高めまくっており、歴史小説的な重厚感があるのもとんでもなく…良かった…。 フアン、ガスパル親子の関係性やすれ違いにやきもきさせられつつ、それぞれの人間関係の矢印について語りたくなる魅力がたっぷりでした。










