
せいこ
@seiko_415
- 2025年6月23日
- 2025年6月8日地球にちりばめられて多和田葉子読み終わった6人の語り手がバトンリレーのようにひとつの物語を紡いでいき、すべての人間が主人公となり、言語・人種・国籍・性別・年齢などあらゆる境界が解体され、なだらかに繋がっていく小説でした。 話の中でHirukoはじぶんと同じ母国語を話す人を必死に探します。言葉の力は偉大ですが、発し手と受け手が居なければ、その力は十分に発揮されません。 特に母国語は自分を守り、形作るものだと思ってます。わたし成田空港の帰国ロビーの階段に「おかえりなさい」って書いてるの初めて見た時泣いちゃいましたからね。 やはり、私たちがいま確かに持っている言葉を大切にするためには、ことばの良い発し手、良い受け手でありたいとしみじみ感じました。 しかし同時に、言語や国、人種、性別、年齢は同じ地球上に暮らしている我々に境界線を引くものであります。その境界線は良い意味でも良くない意味でも非常に強いものですが、この物語にはそれらの境界を認識しつつもするりと移行していく人々が沢山でてきます。 その人々が境界線を移行できたのはなぜか。境界よりも強い「個人」があったからだとわたしは考えています。 言語がすべて解体され産まれた場所の気配すらなくなっても、アイデンティティを保つには、どのような個人であることが必要か、を考えさせられる物語でもありました。
- 2025年5月31日アナーキストの銀行家フェルナンド・ペソア,近藤紀子借りてきた
- 2025年5月31日利己的な遺伝子 40周年記念版リチャード・ドーキンス,垂水雄二,岸由二,日高敏隆,羽田節子再読中
- 2025年5月31日中動態の世界國分功一郎再読中
- 2025年5月31日ビリー・バッドハーマン・メルヴィル,飯野友幸ちょっと開いた
- 2025年5月31日「ほどよく」なんて生きられない二村ヒトシ,横道誠,菊池真理子読み終わった
- 2025年5月31日
- 2025年5月31日危険な「美学」津上英輔ちょっと開いた
- 2025年5月31日
- 2025年5月31日物語のカギ: 「読む」が10倍楽しくなる38のヒント渡辺祐真/スケザネ読み終わった
- 2025年5月31日詭弁と論破戸谷洋志読み終わった
- 2025年5月26日ナラティヴの被害学阿部幸大気になる
- 2025年5月26日傷のあわい宮地尚子気になる
- 2025年5月26日冬の夜ひとりの旅人がイタロ・カルヴィーノ,脇功ちょっと開いた
- 2025年5月26日女の子のための西洋哲学入門キンバリー・K・ガーチャー,メリッサ・M・シュー,三木那由他,安倍里美,山森真衣子,木下頌子,村上祐子,権瞳,横田祐美子,清水晶子,筒井晴香,西條玲奈,酒井麻依子,青田麻未,飯塚理恵,鬼頭葉子ちょっと開いた読み始めた
- 2025年5月26日死の迷路 (ハヤカワ文庫SF)フィリップKディック読んでる
- 2025年5月26日
- 2025年5月26日地球にちりばめられて多和田葉子読んでる
- 2025年3月22日クィアウィリアム・S・バロウズ,山形浩生,柳下毅一郎気になる
読み込み中...