美術展の不都合な真実
8件の記録
まめご@mmg_862026年9月2日読み終わった積読消化国際交流基金、朝日新聞社で内外の展覧会の企画・開催に携わってきた著者が明かす展覧会の裏側、という触れ込みの1冊。 後半には行くべき美術館の紹介や、国内の美術館事情を踏まえた上での提言もある。 この提言が、恐らく著者がこの本で最も書きたかったことだろう。 要は、それぞれの美術館が所蔵するコレクションを都心に集約して一大常設展示にし、企画展並みに人を呼べるものにする。コレクションが出ていった館は、企画展会場や貸しギャラリーとして使用すれば集客も見込める、ということらしい。 これは、日本の学芸員の資質向上には常設展示の充実が不可欠だという事情からのものであり、大型企画展に学芸員が関われない現状は前半で詳しく語られている。 学芸員の資質向上と常設展示の充実には大いに同意するが、コレクションの集約化には地方民として反発心を覚えた。 そもそも美術館には教育普及という役割がある。 コレクションはその地域の文化的教育に資する財産でもあり、それを集約化すればよいというのはちょっと乱暴ではないだろうか。 ただそれでもこの本を読んだことで、加熱する一方の展覧会ブームがどう仕掛けられているのか分かったのはとても良かったし、分かった上で乗るのか乗らないのか自分で判断できるのも良いことだと思う。 何より、かつては仕掛ける側だった著者がこの加熱ぶりに批判的なスタンスでいることに安心する。 ブームはいつか終わる。 その時に美術館という大好きな場所が、どうかがらんどうになっていませんようにと祈るような気持ちだ。









1neko.@ichineko112025年7月27日読み終わった美術館と図書館との違いを考えながら読む 対象物の希少性と汎用性などの違いはあるかもしれないけど、常設物の取り扱いや楽しみ方には、類似性があるかも。 ブックイベントの企画会議(セルフ企画会議)のブレストに役立てられそう。 以下、備忘メモ 「もっとも見逃せないのは東京国立近代美術館」 「企画請負人 ハタステフティングの秦新二さん」 「SANAAの妹島和世&西沢立衛(りゅうえ)さん」 この本がコロナ禍の美術館がほとんど閉じられていた2020年5月に発行されたこと覚えておく。 あれから、変わったこともあるし、変わらないこともあるし。













