むかしのはなし

9件の記録
こいのすけ@koi6952026年2月15日読み終わった今、「昔話」が作られるとしたらをテーマに、実在の昔話を下地にして綴られる物語。太宰の御伽草子的なのをイメージして手に取ったら全くの別ジャンルで、ほぼ原型を留めていない花咲か爺、浦島太郎、桃太郎などがパラレルワールドで展開していく。共通項は「3ヶ月後に巨大隕石が落ちて滅びるのが確定している世界」。読み手に余白を持たせているが、世界が滅んだ後に(地球を脱出した民により)語られる「昔話」という解釈で良いのかな?

感情交差点@around_a_heart2026年1月8日読み終わった再読短編集。「ロケットの思い出」と「花」が特に好きだった。 「花」の語り手が、実をつけず花びらの積もらない花のことを「なんてさびしい花を、サルは作ったんだろう」と評するのがよかった。三浦しをんが描く寂しさの表現が好きだ。 「夕闇のなかを通りすぎていく、電車の窓の明かりを見たときのように」寂しくなる(『きみはポラリス』)とか、「火でできた花を空に咲かせようと、最初に考えついたのは誰なのだろう。夜空に咲いた花を初めて見たとき、その人物は何を感じただろうか。思いもかけず、自分が寂しいものを作りあげたことに、驚きはしなかったのか」(『月魚』)とか。






