北條民雄集

18件の記録
- つばめ@swallow32025年6月13日読み終わった"人間とは、即ち生きているということなのだ。" 大きな病気やケガなく過ごしていると、この言葉は当たり前に感じるかもしれない。 重病化した人の姿を直近に見る、そして悪化していく自分の病状の中で何度も絶望しながらも生きていく意志をこの言葉から感じた。 こんなに読みながら1つ1つの話に心を動かされたのは初めてかもしれない。 読み終わった後もずっと心がざわざわしている。
- つばめ@swallow32025年6月10日読んでる「吹雪の産声」、「望郷歌」、「可愛いポール」、「すみれ」 読めば読むほどどんどん引き込まれて行く感じがする。 「吹雪の産声」は特に読み終わった後の余韻というか衝撃がすごかった。 新しい生命が産まれ、そして亡くなっていく人もいるという生死の対比。生命のつながり。心の支えとなっていた人を失う哀しみ…。 "君は君の生命が君だけのものではないということを考えるべきです。君のものであると共にみんなのものです。みんなの中の君であると共に、君の中のみんななのです。" "いのちは、ねえ、いのちにつながっているんだ、よ。"
- つばめ@swallow32025年6月9日読んでる「いのちの初夜」、「間木老人」まで読んだ。 読み始めるとどんどん引き込まれていく感じがする。 病院で重病化した方がの様子を見て、今は軽症でもいずれは自分も重症になり苦しむのではという絶望感。 重病化してもう命を絶ってしまいたいという状態でも、死ぬことはできない。 本を置いて他のことをしていても、ぐるぐると頭の中に場面が浮かぶ感じがして、生と死について考えさせられる。 目次を見ると"童話"という章がある。 どんな内容なのか気になる。
- 尾崎@ozaki2025年4月27日読み終わった@ 自宅〈大臣でもルンペンになり得るということを、私はその時知らなかった。人は誰でも、自分は特別の位置にあると思い込んでいるし、またそう思っていればこそ生きられるのであるが、私もやはりそうであったのだ。例えば新聞で殺人事件や自殺の記事を読んでも、自分がそうしたことの当事者になることがあろうとは誰も考えぬであろう。なんとなく自分とは別な種類の人間がすることのように思うのが普通である。しかし別な種類の人間などどこにもいはしないのである〉 p.188