骨を弔う
8件の記録
- め@uzamengo2026年8月14日読み終わった羊は安らかに草を食み、に続いて2冊目の宇佐見作品。 宇佐見まことさんは描写がしっかりしていて見事だなと。 戦争とか震災といった場面の描写がとてもリアルで、かなり勉強して書いてらっしゃるんだろう。 読んでいて胸にくる。 でも、2作とも終わり方が好みでない… 詰め込んでる感が否めないというのと、重く進んでいるストーリーが終盤急にポップというかライトに感じるのが…うーん。

三井@0047ab_reads2026年7月30日読み終わったこれは面白かったな〜…! 宇佐美まことにやられたぜ!という感覚になった。 わたしあまり作者名見ずに読む本を選ぶし、読み終わって記録つけるか、と思ったところで、え?宇佐美まこと???って多分他の人が驚かないタイミングで驚いただろうなと思う。 描写がしっかりとしていて、没入した。 故郷の光景を奪われたっていうのは、それぞれの喪失体験になっているんだね。 例えば、生家は人工湖(ダム)の底に沈んだとか、東日本大震災の原発事故で住めなくなっただとか、故郷はあったのに住めなくなるというのはさまざまな事象で起きることだけれど、特にそこに住んでいた人たちがバラバラになるっていうのが喪失体験に上乗せされるなと思った。それに、子どもの頃にした経験っていうのは大人になったら薄れた記憶の中にあるかもしれないけれど、確かに根底を形作っていると思うし。 散り散りになった幼馴染たちが、一つの出来事をきっかけにまた繋がっていくところがいいなと思った。 女性が虐げられる描写が多くて、東日本大震災当時の描写がしっかりと入っているのでダメな人はダメだと思うけれど、わたしは震災のところは泣いたね…。 謎が解き明かされるまでのプロセスは人づてに聞いていく話の形式で、それぞれが知っていることが違って、隠していることもあって、パズルのように繋ぎ合わさっていくところが面白かった。 幼馴染だったみんなが、離れ離れになった後に過ごした環境って全然違うし置かれている環境も違うのに、会うとその時に戻るというのが素敵だった。わたしも幼馴染に会いたくなったな〜。 子どもの頃に、自然に囲まれて自由に駆け回った故郷の光景がみんなそれぞれ想起するところが綺麗で好きだった。無い場所だからこそ、美しく思い出せるのかもしれないし、小学校の頃の世界は輝いていたんだろうな。 大人になるってことは、色々な自由を得られることだと思うけれど、本当に不自由になってしまう側面がある。 とくに、正一は婿に行った先で東日本大震災に被災して全てを失っていて、それって本当に本当に辛さは計り知れないことであるんだけど、繋がりの中で幼馴染みんなが新たな一歩を踏み出せた、そこにすごく救いを感じた。 謎が解けて、みんなの新たな一歩を見守って、綺麗にまとまったなと思ったところにさらに驚きの事実がわかって、読了感がもっとすっきりした! 面白かった。

慎@sin_gt912025年11月8日かつて読んだ生まれ育った町から離れてしまった登場人物それぞれが、幸せだとは到底言えないような生活を送っているのにとある幼少期の出来事をきっかけにまた人生を取り戻していく。 なぜそこにその名前がという引っ掛かりはあったが大した意味はないのだろう。 故郷や幼馴染みの存在というのは例え忘れていたとしてもふと頭に蘇りまた人生の糧になり得るんだなと思う。



