「月の面に文様を彫る仕事をしている。」 なんてワクワクする書き出し。本屋でニヤニヤしちゃった。 装丁もきれい。楽しみ。

朗読ライブ聴きに行きたかったな。

忘れられない1冊になった。 著者の世界観が、とても好きだ。

タイトルがまず好き。「月面文字翻刻一例」、なんて声に出したいタイトル。珠玉という言葉がとっても似合う掌編集。川野芽生さんが紡ぐ作品はいつも美しく、近づきがたく、それでもどうしても近づきたい、触れたい、ゆるされたい、そんな感想を抱きます。これまでに「この仕事してえな…」と思ったのは石並べ屋なのですが（月に行ったら月に行ったら石並べ屋をやるいまは震えてるけど／雪舟えま）、月面文字翻刻一例を読んで「月の面に文様を彫る仕事」もやってみたくなりました。でもとうてい楽な仕事ではないらしいです。