大きな屋敷に住む老姉妹がほぼ同じ日に亡くなった。20年ごとに遡りながら紐解かれていく姉妹の人生…。 ミステリというわけでなく、ヒューマンドラマかな。会話の中で少し引っかかった部分が過去へ遡りながら、あぁこういうことだったのか…と腑に落ちていく物語。 内容は判らないまま、かなり絶賛評を見ましたが納得の一冊。 表立って全方位に薦めるとかではなく、自分の中に大切に残って、友人と書店を歩きながら「あ、この前読んだけど、この本良かったよ」と、そっと話題にしたくなる本。

図書館本。これは良作。「幸せに生きる」ことのなんと困難で、そして易しいことか。自分も、「間違いを許さないのではなく、どうしたら間違いじゃなくなるかを、一緒に考えてくれるような」存在になりたいな。

思わず深くため息が出る読後。 ここまで思慮深く互いを思いながら生きる人生は万人には望めない気がする。 自分だけじゃない、同じような人がもう一人必要だもんな。しかも自分とは違うから当然考えることや望むことにも違いが出てくる。 桐子と百合子がちょっと羨ましくなった(苦労も乗り越えてるから羨ましいのはちょっとだけ)。

とてもとてもとーっても！良かった 良すぎて読み終わりたくなかった たぶん今年一のお気に入り本になる気がする （まだ３月） この本がもっと注目されますように

どんなお話かな わくわくしながらスタート

濃厚な読み応えだった。良いお話だったなぁ…好きです。