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桜
@sakura_451
生まれは昭和、心は大正。文学少女のなれの果て。
  • 2025年9月20日
    本のなかの少女たち
    ふと書店で見つけて、え、こんなの出てたのか。6月に? あ、好き。これは買いだろ! と、勢いよく価格見た瞬間に崩れ落ちそうになった。いや買うけど。買ったけど。講談社文芸文庫、前から思ってたけど高価いよ…装丁とか部数とか大人の事情も何となくわかるけど…高価いよ;
  • 2025年9月15日
    ロイヤルホストで夜まで語りたい
    ロイヤルホストで夜まで語りたい
    私自身は子供の頃からあまりファミレスに行ったことがなくて(近場にあったのがファミレスより中華料理店だったので、家族での外食は主にそこだった)ロイヤルホストも多分、人生でまだ数回くらいしか行ったことがないのだけれど、何かものすごく行きたくなるし、ふらりと行ける距離にないことがもどかしくなっている。 一応、いちごの季節のブリュレパフェにも憧れがある…いいなぁ、ロイホ…(行けよ)
  • 2025年9月13日
    へびつかい座の見えない夜
    全体的にいい意味で放り出されるラスト。「小説を読む」という感覚的には「こういう流れであってほしい」みたいな勝手な希望がぼんやりとあるのだけど、ネットの誰かの話を聞いたような距離感だな、という印象が残った。 トカゲの話が…正直苦手で、無理ムリむり!! って内心で絶叫しつつ読んでた。何で日常の調理器具使うんだ! 破棄するなら百均でいいだろ! 嫌なら読むの止めればいいのに最後まで読んでしまうし、話としては面白かった。 何なんでしょうね、敗北感とは違う、この何とも言えない読書体験…
  • 2025年8月11日
    とにもかくにもごはん
    子ども食堂に集う人たちのそれぞれの事情、縁が語られていく物語。『書店員は見た!』で紹介されていたのが気になって読んでみました。 章ごとに視点は変わるものの、一定の長さではなく、サラッと流される部分もあって「あ、もうこの語りは終わり?」となることも。 読者は俯瞰してそれぞれの生活の中の重なり部分が見えているだけなので、この後この人はどうなるのかな…と思う箇所がいくつかあるのだけれど、それはまぁ余韻というものなのでしょう。
  • 2025年8月9日
    傲慢と善良
    傲慢と善良
    辻村作品、面白いし読み出すとグイグイ引き込まれるんだけど、とにかく精神的に削られるので読み始めるまでに気合いがいる。 今の私はもう何の縁もないまま終わるというところまできているので多少傍観できるのだけれど、30前後で読んだら更にキツかった気がする。 とにかく人間関係の描写がリアルで気持ち悪い(否定ではなく単なる感想)。 母親とか女友達の発言が気持ち悪すぎて、メインの歪な部分が上手くごまかされているというか、部屋の明かりとかインスタの自撮りとか、何か引っかかりつつ流していたところが2部で「あー、」と回収された感じ。 こういう話でヒロインの名前が『真実』なのは何かの皮肉なのかな…とも思ってみたり。 一応、ハッピーエンドっぽいけど、こいつらこれでこの先生きていくのかぁ…という思いと、まぁ小説だし、現実であっても私には何の関わりもないし…というモヤッとさが残った。
  • 2025年7月13日
    キッチン「今日だけ」
    読み始めて舞台が同郷みたいな土地だったことにびっくりした(あまりこういう小説では出てこない…と思う) 曜日固定とかではなく、「1日だけお試し」でもできるシェアキッチンは知らなかったというか考えたことがなかったので(でもレンタルスペースのキッチン付きとかあるな)お仕事小説として興味深く面白かった。
  • 2025年7月12日
    ([お]4-2)やがて目覚めない朝が来る (ポプラ文庫 お 4-2)
    かつて舞台女優だった祖母の住む洋館で、両親の離婚後、母と共に暮らすことになった少女を通して紡がれる人々の絆の物語。 長編ではあるけれど、ものすごく長いわけでもないのに、何だかずっと作中の日々を生きていたような、そこでの暮らしが記憶の一部になるような読後感。 やがて目覚めない朝が来る。 切りたての薔薇の香りと共に、その言葉を反芻しながら、これからを生きていくのだろう。
  • 2025年7月6日
    透明な夜の香り
    静謐な物語。依頼される香りはどちらかというとマニアックというか『匂い』であって、本人以外は理解できないものなのだけれど、読み手はどこか俯瞰して物語を眺めていて、心地良い距離感。 千早さんの作品はまださほど読んでないものの、私の中ではわりと好み、思ってたのとちょっと違った…など振り幅があって、好みな作品もラストで軽い失望があるので(批判や悪い意味ではなく、私個人の読みながらこうだといいな…というぼんやりとした希望がことごとく外れる)そもそもがこういう作風の方なんだなぁ、というのが今更のようにわかってきた印象。
  • 2025年7月3日
    遥かに届くきみの聲
    私の学生時代には『朗読部』なるものはなかったし、他の学校ではあったのかどうかも知らないから(でもそもそも演劇部もなかったな…)活動から色々と新鮮で興味深かった。 中に朗読で取り上げられる本も主に知っている作品なので、そういう解釈で読み上げられるのか…と、『読書』とは違った視点があって、実際に聴いてみたくなる。 余談ながら、最初の方に出てきたわりとモテる感じの部長が結局のところ本編内容として影が薄かったので、あの前フリは何だったんだろう…と、ちょっと気になっている。
  • 2025年6月21日
    摘み草の里 千光寺精進ごよみ
    女性たちが悩みを打ち明けに集う尼寺で振る舞われる、庵主の心づくしの精進料理。現代でも変わらない、親子や夫婦関係、介護、女性たちの苦しみが完全に解決するわけではないけれど、美味しいご飯に僅かでも救いと癒しがあるのがいい。 ただ最後の話に出てくるクズ男が最後までクズ過ぎて胸くそ悪い展開だったので、そこはちょっとモヤッとしている。個人的には死んでたらいいと思うけど、妻子は苦しみながら生きて行くのに、こいつだけ死んで逃げられるのもそれはそれで腹立つ…
  • 2025年6月8日
    うまいダッツ
    高校生4人がおやつを食べつつ、わちゃわちゃしてるのが微笑ましい。 オタクの解像度が高いので、同類の気配がする…と、読みながらずっと思ってた。
  • 2025年5月31日
    いっそあの方が死んで下すったなら
    ちょっと価格に躊躇したものの、これはもう買いだろと。吉屋信子が影響を受けた作家ということで刊行を楽しみにしてました!
  • 2025年5月29日
    バニラな毎日
    バニラな毎日
    ドラマは舞台が関西になって、関西弁でグイグイ来られる感じが嫌だったので「原作はこんなんじゃなかったはず…」と図書館で借りてみた。 結局ドラマの方はちゃんと観てなくて、家族が観ているときに部分的に眺めていただけだけど、物語としては小説の方が読みやすくて、個々の話はドラマの方がやや掘り下げていた印象(モンブランの回とか)。
  • 2025年5月25日
    書店員は見た!
    書店員は見た!
    こんなふうに書店員さんと話したことはないし、どちらかというと話しかけられても嫌かな…とは思うけれど、自分に関わりのないところでのこういう話を聞くのは面白いなぁ、と。 エピソードの後にお薦め本が紹介されているのも、知っている本だとなるほどな〜と思ったり、知らない本だと次に読む本リストに加えたりと興味深い。 でもビブリオバトルの本を探しにきた人の話には、え、それわざわざ探しに来るんだ…という気持ち。自分の読了本の中から選ぶんじゃないんだ…新しく買った本がイマイチ好みじゃなかったらどうするんだろう。
  • 2025年5月22日
    間借り鮨まさよ
    お店を移動していく話なので、それぞれの個人経営についての悩み等、なかなか深い話だった。 それとは別に、最初のスペイン料理店の話が夫の視点と妻の視点の違いに、何かTwitter(Xとは呼ばない)でこういうの見たことあるな…という気持ちに。片方の苦労話的なのを聞いてたら、配偶者から明かされる真実…というような。これは夫が人としてダメ過ぎだろ。
  • 2025年5月21日
    喫茶とまり木で待ち合わせ
    喫茶店で少しずつリンクしていく人間関係が、読み手として「あ、あの人か!」となるのが楽しい。 手芸好きなので、2話目のハンドメイド作家さんの話は「わかるー」と混ざりたい気持ち。それにしても調理師もデザイナーも男性が幅をきかせてるのに、料理とか手芸する男の子がごちゃごちゃ言われるの何なんですかね? モヤッとした気持ちをゆるりとほどくような連作短編集。 最後の最後が「この視点で終わるのかー!」と何だか心憎い演出というか、その場の客のひとりになったような、メニューの陰でにんまりとしてしまうような素敵なラストシーンでした。
  • 2025年5月21日
    冷蔵庫のように孤独に
    静謐な美しい物語。 ピアノ、写真、照明、冷蔵庫… 心の奥底の孤独と、よすがにも似た何らかのもの。登場人物それぞれの距離感もとてもよかった。
  • 2025年5月18日
    さいわい住むと人のいう
    大きな屋敷に住む老姉妹がほぼ同じ日に亡くなった。20年ごとに遡りながら紐解かれていく姉妹の人生…。 ミステリというわけでなく、ヒューマンドラマかな。会話の中で少し引っかかった部分が過去へ遡りながら、あぁこういうことだったのか…と腑に落ちていく物語。 内容は判らないまま、かなり絶賛評を見ましたが納得の一冊。 表立って全方位に薦めるとかではなく、自分の中に大切に残って、友人と書店を歩きながら「あ、この前読んだけど、この本良かったよ」と、そっと話題にしたくなる本。
  • 2025年5月13日
    丘の上の洋食屋オリオン
    物語自体が作中のお店や料理と同じく丁寧に温かく紡がれていて、とても心地良い読了感。 登場人物はそれぞれ辛さや過酷な過去があったりもするし、同調してしまう経験もあるのだけれど、何というか私は読書にリアルな擬似過酷体験は求めていないので(なので社会派とかの黒企業小説はフィクションでも読みたくない)多少ご都合主義であろうが、穏やかな物語で癒されたい。 こちらは日常と非日常が程よく混じった素敵な物語だった。続編が出るようなので楽しみ。
  • 2025年5月10日
    ホテル・カイザリン
    どれも『世にも奇妙な物語』とかでドラマ化しそうな、やや不穏な物語の短編集。 個人的に「未事故物件」はドラマで観てみたい。ちょっとコミカルな要素を入れて、不穏さとの強弱を映像で体感してみたい気がする。 ラストの「老いた犬のように」は、こういう人多いのでは…という気持ち悪さがリアルで印象的だった。実際のところ、どれが真実なのかも第三者には判らない話だと思うけれど、「悪気はなかった」とかで曖昧にされた被害者は多いと思うので、悪気があろうがなかろうが加害したのは事実だろ、という部分はリアルでも徹底してほしい。 物語として興味深かったのは『孤独の谷』。何度かページを戻って読み返してしまった。
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