万巻未読
@SAo5562
- 2026年9月13日
恋愛と贅沢と資本主義ヴェルナー・ゾンバルト,金森誠也読了。奢侈ならびにその源泉となった性愛を資本主義誕生の原動力としたゾンバルトの著作。資本主義の本質にプロテスタンティズムの精神を見出した友人のマックス・ウェーバーとは一見真逆と言っても良いくらい対照的な論である。 確かにウェーバーの緻密な理論と比べるとやや皮相的な印象も受ける。彼の示す膨大な文献と例証の数々は奢侈の発展を支えたのは個人主義の隆盛だと論じるにあたっても間違いにはならず、即ちデュルケームらの言うプロテスタンティズムによって発展した個人主義こそが資本主義の原点だと言っても論理の飛躍はない。 しかし、システムとしての資本主義の特徴としては、奢侈を含むとめどない消費の連鎖は欠かせない機能の一つであり、その点では鋭い観察である。特に、封建時代の奢侈から資本主義時代の奢侈の変化を、非生産的奢侈から生産的奢侈(即物的奢侈)と表現したのは中々秀逸で印象に残る。 ウォーラースタインの論ずるようにシステム論として捉えるのであれば、内部の矛盾をこそ動力に資本の蓄積を続けていく資本主義においては、奢侈と倹約は必ずしも資本主義内部においては対立する理論ではなく、むしろ血統主義と普遍主義のように互いに資本主義を支える両輪と考えることもでかなるのではないか。 - 2026年9月10日
自殺論デュルケーム,宮島喬読み終わった読了。まさしく社会"科"学というべき緻密なデータ分析。根拠もなく論ずるだけで社会学者を気取っている一部の三流社会学者にデュルケームの爪の垢を煎じて飲ませたいほど。社会分業論の、「機械的連帯から有機的連帯へ」という思想の必要性について、自殺を切り口に丁寧に論述している。故に第三章はまさしく社会分業論のダイジェストであった。 理論を一から辿るのであれば自殺論→社会分業論、十分に理解したいのであれば、実践的で分かりやすい社会分業論→自殺論の順で読み進めていった方が良いかもしれない。 - 2026年8月12日
史的システムとしての資本主義ウォーラーステイン,川北稔読み終わった資本蓄積を唯一の目標として内部の多くの自己矛盾をむしろ動力として発展し続けてきた資本主義のシステムを描く。資本主義のイデオロギーの根幹となった普遍主義・進歩史観については、資本主義の爛熟期に生まれた者として半ば自明・当たり前と思っていたが、改めて考えさせられる。 - 2026年7月26日
- 2026年7月12日
スモール イズ ビューティフルF・アーンスト・シューマッハー,小島慶三,酒井懋読み終わった「君あり、故に我あり」に続いて読了。 モノではなく人こそが主体なのだということを忘れる勿れ。AI時代を生きる我々にとって改めて注目すべき書と思った。 - 2026年7月3日
君あり、故に我ありサティシュ・クマール,尾関修,尾関沢人読み終わった著者の偉大な思想の旅を通じて関係性の哲学が完成していく様が躍動的に描かれている。孤立した個人主義が先鋭化していく現代を見つめ直す新たな視点が得られた。 - 2026年6月25日
- 2026年5月31日
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