
もじすきー
@kiocom
児童書からノンフィクションまでなんでも読みます
- 2026年9月10日
- 2026年9月9日
ボーイズレイチェル・ギーザ,冨田直子読み終わったカナダ・トロント在住のジャーナリストである著者が、妻と養子に迎えた息子と暮らすなかで、男の子が「男らしく」育っていく過程を不安に感じ、どうすればよりよい人間として育てていけるかを探っていく内容。 ・「マン・ボックス」の概念…「男であること」が一般的にどのように意識され理解されているか、その認識がどのような結果につながっているか。男の子はこうあるべきという枠組みが男性の行動をしばっているために、男の子たちは自らのなかにある弱さを認めたり、互いに弱さを見せあって慰めるというような関係を失っていく。 ・男の子は、自分自身の弱さを否定するために、ホモフォビアや女子を支配するようなポーズをとることで仲間意識を強めることがある。 ・学校教育で女の子がいい成績をとる確率が高いのは、学校が女子に有利だという男女差別でなはく、エスニシティの違いや社会格差が強く影響して、男子の間の格差が大きいこと。 ・男の子のなかにある弱さを排除し、女の子を支配してよいという考えをあふれさせるような邪悪なマスキュリニティでつながる場面が、友人関係、学校、スポーツ、ポピュラーカルチャーのなかに表れていて、男同士の団結を強めることがある。 ・カナダのアルバータ州カルガリーで行われている性教育プログラム「ワイズガイズ」の紹介。参加者は、ジェンダー規定について批判的に考え、健やかな友人関係や恋愛感情を築き、コミュニケーションやリーダーシップの力を伸ばすことができる。 フェミニズムって女性の権利だけを問題にしているのではなく、人が人として生きていくには苦しい既存のシステムを壊していこうとする実践なのだということがよくわかる本だ。男の子が強さの鎧だけを身にまとって困り果てることがないように、親たちに読んでほしい1冊だ。 - 2026年9月5日
- 2026年9月4日
- 2026年8月20日
もう叱りたくないと思ったら読む本ーー子育て世代の新常識 マンガ〈叱る依存〉がとまらないフクチマミ,村中直人読み終わった子どもの相手をするのが定期的につらくなると育児本(これはマンガ)を読んで心を整えている。 最近叱っても効果がないなーと感じていたところだったので、まさに自分が求めていた知識だった。 - 2026年8月18日
- 2026年8月17日
ケアする心キム・ユダム,小山内園子読み終わった前回記録してから2回くらいに分けて読んだ。 全体をとおして家族や親戚、隣人との人間関係のなかで、ケアする側に立たざるを得ない女性たちの息苦しさがまとわりついてきた。家族の中にいても、家族から離れても、家庭を運営したり親族を助けたりすることがとりわけ女性たちに押しつけられ当たり前とされていて、苦しかったよー。こんなにいやな気分になるということは、著者の着眼点が鋭いんだろうな。 文中のキーワードには訳者の解説があるため、韓国文化や背景がよくわかって理解の助けになった。韓国はお隣の国だけど、文化や歴史背景について知らないことばかりでそういう意味でもおもしろかった。 - 2026年8月6日
- 2026年8月5日
- 2026年7月14日
分断されないフェミニズム荒木菜穂読み終わってからだいぶ経ってしまった。 副題の「ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる」とは、「こうあるべき」「こうなっても仕方がない」という社会に沿って生きるのではなくゆるやかに生きると同時に、ほかの誰かを貶めないための社会的責任を果たす。つまり社会構造の中にいる自覚を持ちながら緩やかに生きるということ。日常とは、異なる誰かとつながることであり、よりよく過ごすには、誰かをケアしたり誰かにケアされたり(このケアには政治的ケアも)の関係性をどう実践するか。筆者はフェミニズムの中からヒントをもらったという。 フェミニズムといっても、女性というだけではつながれない。女性の中には様々な切り口での多様性があるため、つながることが自分とは違う女性に対する抑圧になることもある。筆者は女性たちの運動に身を置き見聞きする中で、そういう困難を調整する営みこそが、「分断の呪い」を解くために重要だと説く。 フェミニズムには多様性があると同時に不完全でもある。フェミニズムに可能なあらゆる善いことと折り合いをつけながら、「個人的なことは政治的なこと」と考え、女性同士の分断や抑圧を「仕方ない」ことにせず、その背景には構造があることを明らかにして、個人的なことを個人的なままで終わらせない行動をひたすら選びとっていくしかないというメッセージを受け取った。 最近読む本にはよく、正解がないことを自覚するとか、正解がないことに耐えるとか出てくるな。 - 2026年7月4日
- 2026年7月3日
- 2026年7月2日
分断されないフェミニズム荒木菜穂読んでる第1章 女は連帯できないのかーーフェミニズムとシスターフッド ・フェミニズムそのものに複雑性はあり、抑圧/非抑圧の関係を生み出し、わかりえない状況を生むもとになるが、それを分析することは連帯の困難に向き合うためのヒント」 ・インターセクショナリティの視点 - 2026年6月26日
読み終わった本書は各章で、胎児分離埋葬、胞衣や抜けた乳歯の扱いから見る「この世」と「あの世」の境界、身体技法としてのおんぶや抱っこ、出産が病院で行われ医療の対象となることで登場する分娩台について、妖怪・怪異に狙われやすい日本人の身体部位と背中についてなどを扱っている。 全体を通して読むと、人々の死生観や「この世」と「あの世」の境界をどこに設定し、異界の存在が自分たちに悪影響を与えないように、あるいは異界の力を借りながら、自分たちの生活を維持してきた方法に一つの解釈を与えてくれる。 なかでも胎児分離埋葬という初めて聞くと少し驚く習俗の背景にある人々の心性や、その習俗が消えていく過程についてと、祟る存在が死んだ妊産婦から水子へと変わっていくことを扱った第1章、第2章がとてもおもしろかった。 - 2026年6月11日
- 2026年6月9日
赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア白川美也子読み終わったTIC(トラウマ・インフォームド・ケア)の講座で著者の話を聞いてもっと知りたくて読んだ。 トラウマを受けた人も支援者にも入門としてわかりやすい1冊だと思う。いまある苦しさが過去のトラウマが身体に与えた影響であること、冷凍保存された過去の記憶を過去のものとして安全に取り扱えるようになることで回復することができること。本人も支援者もそういう知識があるだけでも違ってくると思った。 - 2026年6月9日
中国TikTok民俗学大谷亨読み終わったゆる民俗学経由で本書にたどり着いた。 読めばたちまち筆者のフィールドワークに同行しながら中国の民間信仰を見ていくことができる。すごい造形の神さまや独特なシャーマンたちが次から次に現れて、それでそれで?と読み進んだ。カラー写真満載なのが楽しい。 フィールドワークの手がかりとしてSNSから情報収集する手法が現代的でおもしろくてなるほどと思った。 - 2026年5月17日
- 2026年5月4日
家族村井理子読み終わった気分のままに一貫性のない行動をする大人に翻弄される子どもはつらい。親たちの行動が不条理すぎて、読んでるだけで人間不信になりそう。 父と兄の衝突、父から母への攻撃、妹の村井さんはそれを見ながら要領よく立ち回らざるを得ないし、病弱だったために父母に可愛がられ、兄も妹を大事にしてくれる、しかし母はときに手痛い裏切りしてくる存在で、一方母と兄の結束は強く一心同体のようになっているし、大人になった兄は無責任という形で依存してくる。家族という逃れられない関係性の恐怖。 登場人物は愛情をもっているのになぜかうまく機能させることができない。悪いだけの人じゃないからつらい。 - 2026年5月1日
家族村井理子読み始めた
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