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いっぴきたぬき
いっぴきたぬき
@lone_tanuki
悩むことが好きです。練習がてらたまにちょっと頑張ってコメントを書いてみようかなと思います。毎回はムリ。
  • 2025年9月15日
    すばらしい新世界〔新訳版〕
    すばらしい新世界〔新訳版〕
    産まれる前から一人ひとりの人生が階級によって運命づけられていて、しかもそれぞれが自分の属する階級にいることに満足している、極めて幸福な社会。 嫉妬や自尊心といった人間の幸福を大きく左右しうる感情に対する著者の観察眼と構想力に畏れいる。 万民の幸福を目指す徹底管理型の全体主義社会が、いかに奇妙で不気味であるかが皮肉たっぷりに描写される。 主人公の一人が、このすばらしい文明社会ではあり得ない、その文明に生きる人々には理解できない行為をしたことをもって物語の幕が閉じる。これは普段の我々が忌避するはずの「その行為」をすることができる、ということが全体主義に対する自由主義の最大の特徴であることを示唆している。 裏から言えば、「その行為」による犠牲者を失くすことを社会の第一目標に掲げるとするならば、この奇妙で不気味な幸福社会の建設を真剣に検討すべきだ、ともいえてしまうのである。 ハクスリーは本書を通じて、幸福を安易に目指すのは不合理ゆえの人間の尊さを損なうから自由を堅守しよう、とばかり言いたいわけではないと思う。むしろ、現在の我々から見ればいかに悍ましいものであったとしても、幸福な全体主義への誘惑を振り切ることはできない、という諦念を表明しているように感じられた。
  • 2025年7月1日
    岡潔
    岡潔
  • 2025年6月21日
    アナーキー・国家・ユートピア
    アナーキー・国家・ユートピア
  • 2025年6月16日
    音楽の聴き方
    音楽の聴き方
  • 2025年6月10日
    アナーキズム
    書名のイメージに反して、これはアナーキズムの「概説書」ではない。例えば、代表的なアナーキストであるバクーニンやクロポトキン等については主だっては論じられていない。むしろ、アナーキズムを理論的・思想史的に一貫した潮流として概説することの困難さが本書の大前提としてある。(例えば、左派なのか右派なのか、革命に肯定的か懐疑的か、等を一概に決することができない。) 主に18世紀末から19世紀前半のアナーキストや社会主義者のそれぞれの著作と背景事情を丹念に検討し、解きほぐして「アナーキズム的モメント」を引き出し、現代の自由主義や民主主義への示唆を考える。特に重要だと思ったのが、「政治」とは異なる「社会」の次元の出現が19世紀の革命を18世紀のそれとを分つ特徴で、それがアナーキズム周辺にも決定的だという点である。私は、「政治的権威の正統性」という論点の裏返しでアナーキズムに興味を持ち本書を手に取ったが、むしろ産業化や貧困の観点を持たずにこの思想を語ることが片手落ちであると知ることとなった。 ゴドウィンもシュティルナーもプルードンもタッカーも(なんならマルクスも)ほぼ全く知らない自分でも通読することはできた(消化できているとはとても思えないが)ので、骨太な専門書だが難解すぎるものではないと思う。色々学んでから、再度読み返したい。
  • 2025年6月9日
  • 2025年6月8日
    山月記・李陵 他九篇
  • 2025年5月26日
    ボウイ―その生と死に
    ボウイ―その生と死に
  • 2025年5月25日
    社会契約論
    社会契約論
  • 2025年5月24日
    近代美学入門
    近代美学入門
  • 2025年5月21日
    スタン・ゲッツ
    スタン・ゲッツ
  • 2025年5月21日
    自由論
    自由論
  • 2025年5月20日
    庭の話
    庭の話
  • 2025年5月20日
    アナーキズム
  • 2025年5月20日
    統治と功利
  • 2025年5月20日
    無責任の新体系
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