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uta
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@uta_0
  • 2026年10月19日
    妊娠カレンダー
    生々しい身体の描写が、言ってしまえばまるで寄生虫のように、音を立てずに私の体を侵食していく。私は今、確かに小説の世界に閉じ込められている。我が身一つで。 身ごもった姉のために、毒薬の入ったジャムをーーー。そんな帯文に脅かされながらも、ここにいる「妹」も「姉」も、まったく私の姿だと思わずにはいられない。「破壊されたもの」を否応もなく出迎えなければならない、その逃れられなさ。時はじわじわと確実に近づいてくる。 けれど変わらず、文章は淡々と美しくて、書かれているものと文体との間の広さに、いつも驚かされる。そして、私もまた、自ら進んで毒を飲んでいるのだと思う。惚れ惚れするほど完璧な毒を前にして、手を伸ばさずにはいられない。飢えた生身の人間として。
  • 2026年10月1日
    北京の秋
    北京の秋
  • 2026年9月2日
    外の世界の話を聞かせて
    軽やかで明るい悲しみがあって、だから私はいつも江國さんの本に救われている。変化が嫌いで、だからいつも本のなかや南天文庫のような場所に恋焦がれている。けれど気づけば、江國さんの世界と外の世界が地続きになって、臆病心にもほんの少しだけ余裕が生まれる。 本を読み終えた後には、終わりや変化という現象がどこか尊いことのようにさえ思えた。変わらないものも同時に見えてくるからだろうか。
  • 2025年8月17日
    木
    木
    物語の背景画のようになっていた檜や藤といった草花たち。人間の生活に寄り添う"自然"ではなく、生々しい彼らの生とそこへ向けられる一心な眼差しを読む。ありのままを描く筆者の言葉に滋養を得て、窮屈な休憩室の隅っこで、木々のようにすくすくと伸びゆく心地を味わう🌳
  • 2025年8月5日
    遠慮深いうたた寝
    日々の生活に倦むたびに、この本を開くようにしている。小川さんが描いてくれる、日常と地続きにある"奇妙さ"を目の当たりにしてやっと、自分のなかのバランスをいい具合に戻せるのだから、不思議。奇妙さを通じてしか分かり合えない。そういう断片をきっとみんな持っている。
  • 2025年7月9日
    キャッチャー・イン・ザ・ライ
    キャッチャー・イン・ザ・ライ
    学生時代、こんな破滅衝動が少なからずあったなと、懐かしく思う。あの時は、ここを超えたら人生終わるよという大人の声に、なんとか引き留められていたけれど。いつだって、脆い綱の上を歩いているみたいな危うさがあった。
  • 2025年7月6日
    サイレントシンガー
    読み進めるうちに、いつの日か欠けてしまった部分に光が灯されていくような気がした。どこが痛むのかさえ分からなくなっていた身体が、少しずつ安らいでいくのが感じられる。傷は決して消えることなく、ずっとそこにあり続けるけれど、その不完全なままの身体を、この本は抱きしめてくれる。
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