遠慮深いうたた寝

139件の記録
- 七星@nanaecle2025年7月10日読み終わった寝室に置いてある本。独特の香りが漂ってくるような、静かな、怪しげな、そんな文章が広がっている。それは、リズムなのか表現なのか。一度読んだら忘れられない、ずっと手元に残しておきたい一冊。
- ちびっと@chi-bit2025年7月3日読み終わった小説はそこまで読まないけれど好きな小説家といえばこの方の名前をあげたい。小川洋子さんの小説は静謐という言葉がピッタリだと思うんだけど、エッセイもやはり静かで、リズムが心地よかった。
- 海老塩@ebi_salt2025年5月26日読んでる読書日記まず、装丁がいい。この陶器のような、優しい白さ。 一編一編は短く、読みやすいのに、中身がぎゅっと詰まっていて、ほう...といった気持ちになる。 彼女のように日常の出来事を感じ取る事ができたなら、と思う。 あたたかく、淡く、そして現実。 同じく小川洋子さん著の「物語の役割」を読んだ時にも思ったけれど、ホロコースト文学に影響を受けているのか、ちらほらとそういった記述が出てくる。 けれど決して重苦しい言葉では書かれていなくて、小川洋子さんの中で、これはこういった風に血肉になっており、物語になっているのだと感じられる。
- kasa@tool2025年5月20日読み終わった「尻尾を振るだけで最大限の喜びを表現する犬や、深い海の底で歌をうたうクジラ。 ー言葉の届かない場所にも、世界はちゃんと広がっている。」 そうか、だから博士の愛した数式が生まれたんだな〜 作品の裏付けともなる小川さんのエッセイ集。 気取ったところのない人間味に惹かれました。
- ユメ@yumeticmode2025年5月18日読み終わった感想ひさしぶりに読んだ小川洋子さんの文章に、くらくらと陶酔した。あとがきに「話題はあれこれ出てきますが、どれも平凡な日常生活での出来事ばかりです」とあるが、確かに日々を綴ったエッセイであるのに、ふとした瞬間に彼方と此方を隔てるヴェールがめくられているような、小川さんにしかない不思議な持ち味がある。 文学、創作に対する真摯な眼差しには感銘を受けた。故人から贈られたバッハのCDの話が印象に残っている。自分が死んだあとも世界は変容し続けるということに、私は時折途方に暮れたような思いになりもするのだけれど、バッハは変わらず流れるであろうという事実は確かに慰めになってくれる。
- かにまる@uri7142025年5月12日読み終わったあとがきを読むまで『思慮深いうたた寝』だと思っていたので、今だにタイトルを思い出す時は間違える エッセイ集は全体のなかに数編いいなと思うものがあったりすると、なかなか手放しづらい
- Michika@0610shun2025年4月20日読み終わった心に残る一節「がんばれ」より 「よくがんばったね」の方が 先の見えない未来に向けて 努力を強いるのではなく、 過去と現在を肯定する優しさに あふれている。
- とろろろ@toromochi2025年4月15日読み終わった読書日記ちょっとだけ湿度があるようで(湿っぽいわけでも、しつこいわけでもない)でも空気を重くするようなものではなくて、いれたてのほうじ茶からほのかにたつ湯気みたいな。香りがよくって、疲れてカラカラになっている時にそこにいてほしいようなエッセイだった。 小川洋子さんの小説は「博士の愛した数式」を10年以上前に読んだきりだったけれど、こんなにしなやかで丁寧な文章だったっけか、とすっかり忘却してしまっていた己の脳みそを後悔。今度は小説も読みたいな。
- とろろろ@toromochi2025年4月15日読んでる🪝この言葉の丁寧さよ! 細い毛筆で書いてある綺麗な楷書体の習字見ている感覚に少し似ている。 p225 言葉と小鳥 ---------- 限られた人間同士で秘密を了解し合う怪しさ。掌で握り潰せるほどにか弱い生き物を支配する傲慢さ。邪悪の中にあっても決して損なわれないさえずりの美しさ。 ----------
- とろろろ@toromochi2025年4月14日読んでる🪝ふと、が女性の気がするの、とてもわかる気がする。 ふわとして、なんとなく外側はやわらかそうだし。 でも芯はあるような、そんなイメージ。 p159 ふと───つい使いがちな「毒」
- とろろろ@toromochi2025年4月12日買った読み始めたやっと文庫を書店で見つけた。 そのまま散歩して行きたかったところへ。 ティーカップもリンクしたような色でうれしい気持ちが続いてる。今日はとても気持ち良い日。
- 月日@tsu_ki_hi_2025年4月4日読んでる@ 本の読める店fuzkue 下北沢小川洋子さんが推し(ミュージカル)について語っている言葉、すき………ときめく……… “待ちに待った公演の日程が発表になる。私は半年先の真っ白のページをにらみ、確実に足を運べる日、遠征が可能な日を思案する。その時、命がある保証もないのに、そんなことはすっかり忘れている。未来の一点に、自分の足跡を刻むように、公演名を大きな字で書き込む。その一行が、人生を先回りし、光を放ちながら私を待ってくれているような、小さな幸福を感じる。” ーー“推し”のいる幸福
- 安野ニツカ@nienoedda2025年3月20日買った@ 青山ブックセンター大きい方の本の表紙を見て、あああ欲しい…これを本棚に並べられたら幸せ…って思っていた本の、文庫版。お求めやすかったので…妥協…作家買いであり、ジャケ買いでもある。表紙すてき。
- 葉@leaf_litter2025年3月19日買った積読中本屋さんでふと目に留まったので、手に取り、ぱらっと捲ると、文章が美しいので作者のプロフィール欄を確認。博士が愛した数式の方なのね、納得。そのままレジへ。
- atomin@atomin_1272025年3月15日読み始めた週末、プールで一時間泳いでそのあと喫茶店で読書。数冊をちょっとずつ。 『遠慮深いうたた寝』は初読。 最初の一編「集会、胆石、告白」から思わず吹き出してしまう。 「ショパンと少年」の心配性(と言ったら失礼かもしれないが)な感じもすごく共感できて、読んでいて楽しい。 これは完読するまでしばらく持ち歩き図書にしよう。
- あんずのもり@anzunomori_2025年3月7日半分読んだ@ 自宅昨年末、2024年にもっとも心に残った本を共有し合うgururi さん主催のイベントで、同席した方から教えてもらった本。ずっと気になっていたら、twililight さんでみつけたので買って読んでいる。小さなころに読んだ『猫を抱いて象と泳ぐ』のひとだと読みながら気づいた。
- よあけ@mogumogu2025年2月27日読み終わった小川さんは繰り返し、人知の及ばないところに本質があるとおっしゃっている気がする。 人間が意識してコントロールできることなんてほんの少ししかないし、それが大事なわけでもない。