

ヴァイオレット
@violet5109
こんにちは♪
積読消化がんばります!
- 2026年11月2日
アクロイド殺し (クリスティー文庫)アガサ・クリスティー,羽田詩津子読み終わった📚「アクロイド殺し」アガサ・クリスティ 静かな田舎町キングス・アボットで、資産家の未亡人が急死する。その直後、富豪ロジャー・アクロイドが、書斎で刺殺体となって見つかる。語り手の医師シェパードは、隠居して野菜作りに励むはずだった名探偵ポアロとともに、村人たちの秘密を一枚ずつ剥がしていく。 読んでいて何度も唸ったのは、事件の夜の出来事を語る、ある一節の書きぶりだ。あまりに自然で、読み流してしまった自分が悔しい。読み終えてすぐ最初のページに戻り、行間を確かめたくなった。百年前の作品に、まんまと一本取られた。 ミステリーの古典を一冊だけ読みたい方や、若い頃に読んで内容を忘れてしまった方におすすめ。結末を知らないまま読める人が、ただただ羨ましい。 #読了 #アクロイド殺し #アガサクリスティ #エルキュールポアロ #ミステリー - 2026年11月1日
科学探偵 vs.超・自然現象(後編)kotona,佐東みどり,木滝りま,田中智章,石川北二読み終わった📚「科学探偵vs.超・自然現象 後編」佐東みどり・石川北二・木滝りま 全国から寄せられた怪奇な自然現象の謎を追ってきた謎野真実たち。前編で散りばめられた不可解な出来事は、いよいよ一つの大きな流れとなって動き出す。自然を守ると訴える人々の裏には何があるのか。真実を狙う黒い影も迫り、仲間たちは科学を武器に最後の謎へと挑む。 表紙のカメラを構える少女が、思わず目を見張るほどの異変に出くわす場面が印象に残った。恐ろしい現象を前に「なぜ」と問い続ける姿勢が、怖さを好奇心へと変えていく。散らばっていた伏線が重なる終盤は、大人の私も思わず唸った。 前編を読み終えた方は迷わずこちらへ。理科の知識で謎が解ける爽快さを、子どもにも大人にも味わってほしい。長めの大長編なので、休日にじっくり腰を据えて。 #読了 #科学探偵謎野真実 #科学探偵vs超自然現象 #児童書 - 2026年11月1日
ナオキマンのヤバい人類支配の秘密Naokiman Show読み終わった📚「ナオキマンのヤバい人類支配の秘密」ナオキマン フリーメイソン、世界の歴史的建造物の謎、人類起源説、宇宙人の種類まで、都市伝説の定番から驚きの説までを図解とイラストで案内してくれる一冊。今生きている世界は誰かに仕組まれたものなのか、突如現れた最古の文明とは何なのか。問いかけが次々と投げ込まれ、ページをめくる手が止まらなくなる。 読み進めるうち、頭ごなしに信じるでも笑い飛ばすでもなく、「そういう見方もあるのか」と一度立ち止まって考えている自分に気づいた。動画では語られないナオキマン自身の秘密に触れる部分は、語り口がぐっと真剣になり、不思議と背中を押される思いがした。 都市伝説やミステリーが好きな方、YouTubeで気になっていた方の入門にぴったり。図解が多く短時間で読めるので、日々に行き詰まりを感じる方が、少し視野を広げたい時にもおすすめ。 #読了 #ナオキマン #ヤバい人類支配の秘密 #都市伝説 - 2026年11月1日
科学探偵 vs.超・自然現象(前編)kotona,佐東みどり,木滝りま,田中智章,石川北二読み終わった📚「科学探偵vs.超・自然現象 前編」佐東みどり・石川北二・木滝りま IQ200の天才少年・謎野真実は、新聞社からの依頼で、全国から寄せられた怪奇な自然現象の謎に挑むことになる。花森山のふもとには、自然保護を訴える「伊甸園計画」の演説に大勢の人が集まり、竜神様のたたりを告げる看板も現れる。迫り来る黒い影の正体はいったい何なのか。 仲間の健太や美希と力を合わせ、不思議な出来事を一つずつ科学で解きほぐしていく筋運びが小気味よい。なかでも、誰もが怖がる現象を前に真実が少しも慌てず、静かに指先をあごに当てて考え込む場面が心に残った。大人の私も、答えを先に当てたくて頁をめくる手が速くなった。 子どもと一緒に謎解きを楽しみたい方、理科の面白さを物語で味わいたい方におすすめ。大人が読んでも十分に歯ごたえがある。後編が待ち遠しい、秋の夜長の一冊。 #読了 #科学探偵謎野真実 #科学探偵vs超自然現象 #児童書 - 2026年10月31日
ナオキマンのヤバい世界の秘密Naokiman Show読み終わった📚「ナオキマンのヤバい世界の秘密」ナオキマン 人気YouTuberのナオキマンが、フリーメイソン、世界の歴史的建造物の謎、人類の起源説、宇宙人の種類など、解き明かされていない謎を図解とイラストで案内してくれる一冊。今生きている世界は、誰かに仕組まれたものではないのか。その入口に立たされる。巻末には動画では語られない、本人の秘密にも触れた対談まで添えられている。 信じるか信じないかは別として、巨大な遺跡や古代文明の話を読んでいると、子どもの頃に胸を躍らせた冒険物語を思い出した。なかでも「突如現れた最古の文明」の項は、教科書の年表がぐらりと揺れるようで、思わず頁をめくる手が止まった。真偽を決めつけず、想像の余白を楽しむ読み方が似合う本だ。 都市伝説やミステリーが好きな方、歴史や世界の不思議を気軽に味わいたい方におすすめ。百ページ余りで読みやすく、寝る前の一時間に、お茶を片手にどうぞ。 #読了 #ナオキマンのヤバい世界の秘密 #ナオキマン #都市伝説 - 2026年10月31日
ルビンの壺が割れた宿野かほる読み終わった📚「ルビンの壺が割れた」宿野かほる ある日、フェイスブックに届いた一通のメッセージ。差出人は、三十年以上前の元恋人だった。かつて劇団で出会った二人の、懐かしさと戸惑いに満ちたやりとりが、メッセージだけで淡々と綴られていく。ところが、読み進めるうちに空気は少しずつ変わっていく。 全編がメッセージの往復だけという形式に、最初は物足りなさも感じていた。ところが終盤、ある一通の何気ない言葉の選び方に背筋がひやりとし、思わず前の頁へ戻った。丁寧な文面の裏に潜むものを読み取ってしまった瞬間、書き手の顔が見えるようで恐ろしかった。 短時間で読めるので、本格的なミステリーを読み慣れた方にも、久しぶりに本を手に取る方にもおすすめ。読み終えたあと、誰かと感想を語り合いたくなる一冊。夜更けの静かな時間にどうぞ。 #読了 #ルビンの壺が割れた #宿野かほる #ミステリー - 2026年10月31日
百舌の叫ぶ夜逢坂剛読み終わった📚「百舌の叫ぶ夜」逢坂剛 新宿で起きた爆弾テロに巻き込まれ、妻子を失った公安警察官・倉木尚武。やがて彼の周囲で奇妙な出来事が起こり始める。一方、記憶を失った女性・明星美希は、病院で夫と名乗る男に導かれ、過去を取り戻そうとする。二つの物語は別々に進みながら、やがて不気味な影を宿して近づいていく。 読んでいて引き込まれたのは、物語に漂う乾いた空気感と、章ごとに視点が切り替わる巧みな構成だ。登場人物の誰を信じてよいのか分からなくなり、ページをめくる手が止まらなかった。タイトルの「百舌」が何を指すのか、読み進めるほどに背筋が冷たくなる。 骨太なハードボイルドが好きな方や、謎解きと人間ドラマを同時に味わいたい方におすすめ。夜更かし覚悟で、週末にまとめて読むのが一番だと思う。 #読了 #百舌の叫ぶ夜 #逢坂剛 #百舌シリーズ #ハードボイルド - 2026年10月30日
ナオキマンのヤバい日本の秘密Naokiman Show読み終わった📚「ナオキマンのヤバい日本の秘密」ナオキマン イザナミとイザナギの国づくりから、秦氏やユダヤ同祖論、契約の箱、浦島太郎や桃太郎に隠された意味、そして日月神示やAI化の未来まで。学校では習わなかった日本の成り立ちを、六章にわたって「ヤバい」視点で語りかけてくれる一冊。 目次を眺めているだけでも胸が躍ったが、特に引き込まれたのは、玉手箱の中身を言霊の神秘と結びつけて読み解く場面だ。子どもの頃に聞いた昔話が、まるで違う顔を見せてくる。真偽はさておき、見慣れた物語の裏側をのぞく楽しさがあった。 日本の神話や昔話を懐かしく思う方、歴史の「もう一つの見方」を気軽に味わいたい方におすすめ。読み終えたら、近所の神社へ散歩に出かけたくなるはず。 #読了 #ナオキマンのヤバい日本の秘密 #ナオキマン #日本の歴史 #読書記録 - 2026年10月29日
おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典松尾芭蕉,角川書店,谷口広樹読み終わった📚「おくのほそ道」ビギナーズ・クラシックス 元禄二年の春、江戸の庵を人に譲った松尾芭蕉は、弟子の曾良を伴い、みちのくへと旅立つ。千住から北へ、日光、平泉、象潟、そして大垣まで。五か月、およそ六百里の道のりを、俳句と簡潔な文章でたどる紀行文だ。月日は永遠の旅人という冒頭の一節から、すでに旅の覚悟が伝わってくる。 心に残ったのは、平泉で藤原三代の栄華の跡を前に、笠を敷いて時を忘れて涙を落とす場面だ。夏草や兵どもが夢の跡という一句が、ほんの数行の文章に支えられて、千年近い時間を一気に呼び起こす。現代語訳と解説が丁寧なので、古文に自信がなくても、芭蕉と同じ景色の前に立っているような気持ちになれた。 古典は難しそうと敬遠してきた方や、旅の本が好きな方におすすめ。いつかみちのくを歩いてみたい、そんな夢を持つ方の最初の一冊にもなるだろう。秋の夜に、旅支度の気分で。 #読了 #おくのほそ道 #松尾芭蕉 #ビギナーズクラシックス - 2026年10月29日
センス・オブ・ワンダーレイチェル・カーソン,上遠恵子読み終わった📚「センス・オブ・ワンダー」レイチェル・カーソン メイン州の海辺の別荘で、著者は幼い甥のロジャーと、夜の浜辺や雨の森、満天の星の下へと出かけていく。「知る」ことより「感じる」ことの大切さを、散歩の記録を通して静かに語りかける、わずか数十ページの小さなエッセイ。 心に残ったのは、嵐の夜の海へ幼い甥を連れ出し、一緒に波の音に耳を澄ます場面だ。珍しい発見などなくても、ただ並んで自然に触れる時間そのものが贈り物なのだと気づかされた。足元の落ち葉や空の色を、いつから素通りしていたのだろう。 忙しさで季節の移ろいを見逃しがちな方や、子どもや孫と自然の中を歩いてみたい方におすすめ。ページ数が少ないので、散歩の前後にひと息で読めるのもいい。 #読了 #センスオブワンダー #レイチェルカーソン #自然 #読書記録 - 2026年10月28日
夢をかなえるゾウ1水野敬也読み終わった📚「夢をかなえるゾウ1」水野敬也 夢をなくし、毎日をなんとなくやり過ごしている平凡な会社員の「僕」。ある晩、突然目の前に現れたのは、なぜか関西弁をしゃべるゾウの神様ガネーシャだった。「お前なあ、このままやと成功でけへんで」と言い放ち、僕に毎日ひとつずつ課題を出し始める。靴をみがく、募金をするといった、拍子抜けするほど小さな課題ばかりである。 笑いながら読み進めていて、不意に胸に刺さったのは、ガネーシャが「人は変われると言いながら、変わらないのは行動しないからや」という趣旨のことを語る場面だ。理屈では分かっていたことを、ここまで軽やかな言葉で突きつけられると、かえって逃げ場がなくなる。読み終えた翌朝、さっそく玄関の靴を磨いていた。 何かを始めたいのに、一歩目が踏み出せない方におすすめ。自己啓発書はどうも堅苦しくて苦手という方にも、物語として楽しめる一冊だと思う。新しい季節の始まりに、気軽に手に取ってみてはいかがだろう。 #読了 #夢をかなえるゾウ #水野敬也 #ガネーシャ - 2026年10月28日
読み終わった📚「海賊とよばれた男(下)」百田尚樹 石油の統制を握る国内の大手と、国際石油資本の包囲網。メジャーの圧力で買い手を失った国岡商店は、起死回生の一手として、禁じ手とも言える海外への道を選ぶ。経営の危機と、国を背負った大勝負の行方が、緊張感のなかで描かれていく。 心に残ったのは、鐡造が部下たちに「日本人の誇り」を語りかける場面。利益より大義を選ぶ潔さに、仕事とは何か、生きるとは何かをあらためて問われた気がして、しばらくページを閉じられなかった。 上巻から読み進めてきた方には、ぜひ最後まで見届けてほしい一冊。仕事や人生の節目に立つ方、熱い物語で背中を押してほしい方におすすめ。読み終えた後、きっと誰かに語りたくなります。 #読了 #海賊とよばれた男 #百田尚樹 #読書記録 - 2026年10月26日
科学探偵 謎野真実シリーズ(10) 科学探偵vs.ミステリートレイン佐東みどり,木滝りま,田中智章,石川北二読み終わった📚「科学探偵vs.ミステリートレイン」佐東みどり・石川北二・木滝りま・田中智章/作 kotona/絵 雪の舞う夜、少年・ミナトとともに列車に乗り込んだ科学探偵と仲間たち。ところが、車内で乗客がふいに姿を消してしまう。さらには導火線に火がつけられ、石の神殿の謎や暴走する機関車までもが次々と襲いかかる。逃げ場のない走る密室で、科学探偵はどんな真相にたどり着くのか。 目次の扉に並ぶ円形のモノクロ絵が、まるで列車の窓から覗く光景のようで、ページを開く前から気分が高まった。「この本の楽しみ方」に、ヒントはすべて文章と絵の中にあると書かれている。その一行で、すっかり探偵気分で読み進めることになった。 ミステリーが好きな方はもちろん、子どもと一緒に謎解きを楽しみたい方にもおすすめ。ルビがふってあり読みやすいので、理科や推理の面白さに触れる最初の一冊にもよさそう。夜の旅のお供にもぜひ。 #読了 #科学探偵vsミステリートレイン #科学探偵謎野真実シリーズ #ミステリー - 2026年10月25日
方丈記蜂飼耳,鴨長明読み終わった📚「方丈記」鴨長明(蜂飼耳訳) 平安の末から鎌倉の初め、都は大火、竜巻、飢饉、大地震と災厄に次々と見舞われた。著者はそのさまを目の当たりにし、世の人も住まいも、川の流れに浮かぶ泡のようにはかないと見つめる。やがて都を離れ、山中に一丈四方の小さな庵を結び、ひとり暮らしに安らぎを見いだしていく。 心に残ったのは、庵での暮らしを語る場面だ。自分の身の丈に合った住まいを愛し、「閑居の気味」を楽しむ姿に、うらやましさを覚えた。最後にふと、その愛着さえ執着ではないかと自らに問い返すところが、八百年を隔てても妙に生々しい。蜂飼さんの訳は読みやすく、古典の硬さがほぐれて、声が耳元に届くようだった。 古典は苦手という方や、暮らしを見つめ直したい方におすすめ。短い作品なので、秋の夜長にお茶を片手に、ゆっくり読むのも一興。 #読了 #方丈記 #鴨長明 #蜂飼耳 #光文社古典新訳文庫 - 2026年10月25日
読み終わった📚「海賊とよばれた男(上)」百田尚樹 敗戦直後の日本。焼け野原の中、石油会社を率いる国岡鐡造は、店員を一人も解雇せず再起を誓う。旧来の石油業界の壁、そして海外の巨大資本が立ちはだかるなか、彼は常識を覆す決断を重ねていく。若き日の苦闘から戦後の混乱まで、一人の男の挑戦が胸を打つ。 忘れがたいのは、仕事を失った店員たちを前に、鐡造が「ひとりの馘首もならん」と告げる場面。窮地でも人を信じ抜く覚悟に、胸が熱くなり、読み進める手が止まらなかった。 仕事に迷いを感じている方、昭和の骨太な物語に浸りたい方におすすめ。上巻だけでも十分に読み応えがあるが、気づけば下巻へ手が伸びているはず。 #読了 #海賊とよばれた男 #百田尚樹 #読書記録 - 2026年10月25日
読み終わった📚「首のない彫刻」伊藤潤二 美術大学に通う女性が、首のない彫刻をめぐる奇妙な出来事に巻き込まれていく表題作。静かな美の世界に潜む狂気が、少しずつ日常を侵食していく。収録作全体では、赤い糸や中古レコード、サーカスの到来など、ありふれた題材が不穏な物語へと姿を変えていく。 とりわけ心に残ったのは、「中古レコード」の、古い音盤から何かが滲み出してくるような気配だ。音という形のないものが怖さに変わる、その発想に唸らされた。昔、擦り切れるほど聴いたレコードの針の音が、ふと耳の奥によみがえった。 伊藤作品を初めて手に取る方にも、短編で怖さをじっくり味わいたい方にもおすすめ。一話ごとに区切って、眠る前に少しずつ読み進めるのが似合う一冊です。 #読了 #首のない彫刻 #伊藤潤二 #伊藤潤二傑作集 - 2026年10月25日
思い出トランプ向田邦子読み終わった📚「思い出トランプ」向田邦子 どこにでもいそうな夫婦、家族、勤め人たちの暮らしに、ふとしたことから小さな亀裂が走る。浮気の気配、隠していた過去、言えずにいた本音。かわうそ、だらだら坂、はめ殺し窓、三枚肉、マンハッタン、犬小屋、男眉、大根の月、りんごの皮、酸っぱい家族。十三の短編が、日常の裏側をそっとのぞかせてくれる。 とりわけ心に残ったのは、何気ない会話の怖さだ。声を荒らげるでもなく、穏やかな食卓の言葉の端々に、人の心の底が覗く。たった一行で空気が変わる筆致に、読みながら思わず背筋を伸ばした。 短編でじっくり人間を味わいたい方、昭和の空気に触れたい方におすすめ。一編ずつ、夜に一杯のお茶と共に読むのが似合う一冊。 #読了 #思い出トランプ #向田邦子 #新潮文庫 - 2026年10月24日
竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典角川書店,谷口広樹読み終わった📚「竹取物語(ビギナーズ・クラシックス 日本の古典)」角川書店編 竹を取って暮らす翁が、光り輝く竹の中から小さな女の子を見つける。三月ほどで美しい娘に育ったかぐや姫のもとには、名だたる貴公子たちが求婚に訪れる。姫は彼らに難題を課し、やがて帝までもが心を寄せるが、姫には誰にも明かせない月への想いがあった。 特に胸に残ったのは、姫が月を見上げて物思いにふける場面だ。栄華を前にしても満たされない姫の姿に、人の幸せとは何かを静かに問われた気がした。千年以上前の物語なのに、少しも古びていない。 原文と現代語訳、解説が併記されているので、古典は苦手という方にも読みやすい。昔話として知っているだけの方や、もう一度原文に触れたい方におすすめ。月の美しい秋の夜に、ぜひ。 #読了 #竹取物語 #ビギナーズクラシックス #角川書店 #日本の古典 - 2026年10月24日
悪の教典(下) (文春文庫)貴志祐介読み終わった📚「悪の教典(下)」貴志祐介 文化祭の準備に沸く晨光学園で、蓮実聖司はこれまで隠してきた計画の実行へと踏み出していく。完璧に築き上げた日常が揺らぎ始めたとき、彼が選ぶ手段とは。静まり返った校舎は、やがて生徒たちにとって逃げ場のない閉ざされた世界へと変わっていく。 上巻で感じた不気味さが、下巻では一気に膨れ上がった。とりわけ印象に残ったのは、追い詰められた生徒たちが必死に頭を働かせ、校舎のなかで抗おうとする場面だ。ページをめくる手が止まらず、気がつけば窓の外が白んでいた。 上巻を読んだ方は、迷わずそのまま下巻へどうぞ。緊迫感のある物語に没頭したい方や、人間の怖さを正面から描いた作品がお好きな方におすすめ。覚悟を決めて、休日の前夜に読み始めるのがよさそうだ。 #読了 #悪の教典 #貴志祐介 #サスペンス - 2026年10月23日
科学探偵 怪奇事件ファイル 襲来!宇宙人の謎佐東みどり,木滝りま,田中智章読み終わった📚「科学探偵 謎野真実シリーズ 怪奇事件ファイル 襲来!宇宙人の謎」佐東みどり・石川北二・木滝りま・田中智章/作 木々/絵 ドッペルゲンガーに血ぬりの仏像の消失、体育館に浮かぶ生首、神通力を使う僧。学校や町に起こる怪奇事件を、科学探偵・謎野真実が冷静に読み解いていく。伝説や言い伝え、心霊現象といった分類別の七つのファイルを、花森小新聞の「マル秘ファイル」として追っていく構成だ。 不気味な出来事に、理屈の通った説明がきちんと用意されているところに感心した。怖がらせて終わりにせず、「なぜそう見えたのか」を一歩ずつ解きほぐしてくれる。目次がファイルの背表紙のようになっている凝った作りも、読み始めの楽しみになった。 怪談や都市伝説が好きな子どもはもちろん、不思議な話を理屈で確かめるのが好きな大人にもおすすめ。児童書と侮らず、肩の力を抜いて読むと、謎解きの手際に思わず唸らされる。 #読了 #科学探偵謎野真実 #怪奇事件ファイル #児童書 #謎解き
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