風の十二方位 (ハヤカワ文庫SF)

風の十二方位 (ハヤカワ文庫SF)
風の十二方位 (ハヤカワ文庫SF)
アーシュラKル・グィン
早川書房
1980年7月24日
10件の記録
  • そよ
    そよ
    @unicanfactory
    2026年4月9日
  • ⭐️⭐️⭐️ 【想像力の源泉へ旅立つ。SF・ファンタジーの巨匠ル・グィンが贈る珠玉の短編集『風の十二方位』】 私たちはなぜ、異世界や遠い未来の物語を読むのでしょうか。それは単なる現実逃避ではなく、「人間とは何か」「どう生きるべきか」という現実の問いに、全く新しい角度から光を当てるためかもしれません。アーシュラ・K・ル・グィンの『風の十二方位』は、まさにその光と深い洞察に満ちた傑作短編集です。 【壮大な世界観の「はじまり」に出会う喜び】 本書のたまらない魅力の一つは、ル・グィンが生み出した文学的金字塔の「原点」が詰まっていることです。言葉が魔法の力を持つ世界を描き、世界中の読者を魅了したファンタジー『ゲド戦記』。そして、広大な宇宙を舞台に多様な人類の文化を描いたSF「ハイニッシュ・サイクル」。 これらの壮大な物語の種子が、いかにして蒔かれ、芽吹いていったのか。各短編の冒頭に添えられた著者自身の解説を読むことで、まるで巨匠の頭の中の工房を覗き込んでいるかのような興奮を味わうことができます。すでにお馴染みの読者には嬉しい発見を、これからル・グィンの宇宙へ足を踏み入れる読者には極上の道しるべとなるでしょう。 【あなたの倫理観を揺さぶる「オメラス」の衝撃】 17の物語の中でも、とりわけあなたの心を捕らえて離さないのが「オメラスから歩み去る人々」です。 悲しみも苦しみもない、美しく完璧な幸福の都、オメラス。しかし、その都市の豊かさは、地下室に閉じ込められ、絶え間なく虐待され続ける「たった一人の哀れな子供」の犠牲の上に成り立っていました。すべての住人はその真実を知りながら、己の幸福を享受しています。 「あなたなら、この街に留まりますか?それとも歩み去りますか?」 このわずか数ページの物語は、功利主義の残酷さと個人の道徳をめぐる強烈な問いを読者に突きつけます。ページを閉じた後も、その余韻は長くあなたの中に深く根を下ろすはずです。 【科学のその先にある、人間の「心」の物語】 ル・グィンの描くSFは、冷たい機械や難解な科学理論が主役ではありません。文化人類学に裏打ちされた彼女の物語の中心には、常に血の通った「人」がいます。 一族の誇りのために光速の宇宙船に乗った女性が、ウラシマ効果によって愛する家族と永遠の時間をすれ違ってしまう「セムリーの首飾り」。偉大な革命家の、死の前日の静かで個人的な記憶を辿る「革命前夜」。異文化との接触における戸惑い、避けられない孤独、そして誰かと分かり合いたいという切実な願いが、美しく詩的な文章で紡がれます。 『風の十二方位』は、SF・ファンタジーという枠を軽やかに飛び越え、人間の普遍的な愛や哀しみを描き出した文学作品です。ここから吹く十二の風は、きっとあなたの心を未知の世界へ、そしてあなた自身の内なる深淵へと誘ってくれるはずです。ぜひ、この豊穣な宇宙への扉を開いてみてください。
  • 匙
    @sajisann
    2025年12月8日
  • ゆか
    ゆか
    @takaerm5
    2025年10月19日
  • ieica
    ieica
    @ieica
    2025年7月10日
    『オメラスから歩み去る人々』を読みたくて、⚪︎十年振りに本棚から引っ張り出す。
  • CandidE
    CandidE
    @candide_jp
    2025年5月9日
    およそ時系列沿った短編集であり、後半へ行くほどに小説の上達や面白味も深まっていった。
  • 九日
    九日
    @kokonoka
    2024年2月27日
    オメラスを歩み去る人々読み直し
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