イギリスに旅行に行ったことのある知人たちの話を聞いていたので、タイトルを見て「そんなことある？」と思って読み始めたわけなのですが。 なるほど、素材は美味しいと、そういうわけか。そしてその美味しい素材を、調理法が全て台無しにしていくと……そういう……。 考え方も文化も違う国のあれこれを垣間見られる面白いエッセイです。

30年前ひと月ホームステイし、帰国後読んだ　共働きの家庭　夕飯メニューは茹で野菜＋出来合い？メイン　必ず皆揃って、美しいプレイスマットを敷いて食べる夕飯はとても美味しかった　いたずらに生活を飾らず、質素、素敵な家族だった　お父さんは塩かけ過ぎだったが！

万博英国館が話題なので、「イギリスらしさ」を勝手に読み取り、笑って消費してしまう管窺の自戒で再読。

イギリスの食事がなぜ不味いのかという話が八割ぐらい。いや、不味いんだけどね…？不思議とね…？ ちょっとわかる。美味しくないっていうか丁寧な味付けとか下ごしらえとかそういうの無いから…

タイトルに「ンなわけあるか！」と突っ込むことなかれ。ちゃんとおいしい理由が書かれてある。そして不味い理由も書かれてある。所々出てくるリンボウ先生直筆のイラストも味があって良い。巻末には本場スコーンのレシピも付いてる。