黄泥街
20件の記録
Moonflower@Moonflower02262026年5月9日読み終わった太陽は黄泥街を照らす 「わからないこと 残雪『黄泥街』試論」近藤直子 【感想】 糞汚い小説世界である。 文字通り、糞が頻出するのだ。 それどころか、蝿・蛆・ゴキブリ・蜘蛛・蛞蝓・蛭・蚯蚓・鼠・蛇がひっきりなしに登場する。日ごろ忌避している汚物動物のオンパレードで、また登場人物もみなロクデナシしか出てこないため、物理面精神面の両面において嫌悪感をそばだててくるのだ。 しかし、読み進めてしまう。でも、読んだという実感がない。というのは、何を読んでいるのかわからないからだ。 細部はわかる。糞汚い。それで事足りる。でも、何が語られているのか、文章単位でさえわからないことがある。意味が、文脈が脱臼していく。文章は抽象的ではなく徹底して具体的なのに、それでもなお/それゆえに、意味も文脈も失われていく。せめてその取っ掛かりを掴もうとしているうちに、小説は終わってしまう。 ちょっと他に類例が思い浮かばない。巻末に収録されている訳者の論考を読んで、ようやくある程度の輪郭が掴めたくらい。ではもう一度この世界に戻って探索したいかというとそれはしばらくごめん被りたいのだが、「言葉が言葉によって脱臼していく」この小説経験は面白かった。残雪の他の作品を読んでみるしかなさそうだ。
ジクロロ@jirowcrew2025年11月11日ちょっと開いた「ひとつの夢があった。その夢は一匹の緑の蛇で、やさしくひんやりとわたしの肩にぶらさがってきた。」 文章中、最も生命力とその色彩、その感触が感じられた。そしてそれが夢であったということ。

jyue@jyue2025年3月27日積読山に戻した3月某日(水) 心無い人から心無いことを言われ、気にしなければいいのに、本人なんかきっと1時間後には言ったことすら忘れていそうなのに、わたしは翌日もぐーんと落ち込む。悲しい気持ちのままamazonを見ると再入荷の通知マークが。長らく絶版だった『黄泥街』が復刊されたのに、いつもどこでも売り切れだったから、嬉しくてすぐポチる。


























